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フリーランスは大変だと言われるが本当?サラリーマンになった経験者が語る

まず、簡単に私の経歴からご説明すると、今は企業の人事、ひとつ前は社労士事務所、そしてその前はフリーランス。

フリーランスの経験は割とあり、かれこれ5年以上やっていた。それからサラリーマンになってもうすぐ一年(この一年の間に転職した)。フリーランス時代を振り返って思うのは、

大変だった!

けど、

楽しかった!!

ということだ。

では、一体何が大変だったか。また、なぜそれでも楽しかったのか。フリーランス経験者である現役サラリーマンが、ざっとお話ししていこうと思う。

フリーランスで大変だったこと ベスト3

「ベスト3」という表現がふさわしいかは分からないが、とにかく大変だったことを、3位から順に述べていきます。

【3位】孤独

フリーランスというと軽いイメージがあると思うが、れっきとした個人事業主である。つまり自営業者。プランニングもスケジューリングも自分でやり、責任も、その全てが自分にのしかかってくる

事業の中身は、友人はおろか、家族さえも知らない。「調子はどう?」といった声がけはあったとしても、内情は詳しく喋れないし、たとえ喋ったとしても大した助言はもらえない。「よく分からない世界だね」と言われるがオチ。

さらに私は、人付き合いを避ける傾向にあったため、フリーランサーのコミュニティなどにも参加したことはない。ただひたすらひとり黙々と作業をし、悩んだときはインターネットで調べたり、同業の成功者に質問したりした。

うまくいっていないときは愚痴を吐きたかったが、友人(無職・フリーター)にはあまり事業のことを話したくなったし、話したところで個人事業主の気持ちなど理解されないことは分かっていた。だから吐くことはそう多くなかった。

これからフリーランサーになろうとしている人がいたら、そういった孤独と闘う覚悟を持ちましょう!と、声を大にして言います。

一見仲間っぽい顔をする人が現れても、隙を狙っている可能性もある。よほどの信頼がない限り、ベラベラ喋ってはダメだ。仮にうまくいっていても、やたら自慢しちゃダメ。他人の不幸は蜜の味であり、余計な雑念を吹き込まれることもあるだろう。

自分の身は自分で守らねばならない。それがフリーランス。

【2位】確定申告

知らない人のために簡単に説明すると、確定申告とは、「一年間の収入や必要経費はこうでした!」と自ら確定させて国に申告するというもの。そしてその申告に基づき、納めるべき所得税や住民税の額が決まる。

そう、他の誰でもない。個人事業主が、自らの責任でもって正しく国に申告するわけだ。だから、収入や必要経費などの記録は常にとっておかないと正しく申告できないし、法的に定められている証拠書類も残しておかないと、いざ調査が入ったときに根拠のない数字として見られてしまう可能性がある。

確定申告は法律で定められた義務であり、ある程度の所得が発生したら必ず行わなければならない。「知らなかった」では済まないし、うまく隠したとしても、国税庁や税務署の裏ネットワークは緻密なので、いずれバレる。バレると追徴課税や罰金もありうる

だからこそ、確定申告は大変。精神的にも大変だが、記帳作業や書類作成にかなり時間をとられたものだ。仕事でつまずいているときでも経理をしなきゃいけないのは、なんとも苦痛だった(簿記知識がそんなになくても使えるソフトを使ってさえも)。分からないことはネットで調べたり、税理士に相談しに行ったりもした。

でも、費用はかかるが、記帳や確定申告を税理士に依頼すれば、この手の問題は一挙に解決する。予算の問題があるなら、一部だけ依頼すればOK。

私も、3年目以降は決算と申告のみを依頼した。日々の記帳や書類管理は自分でやったが、分からない点は税理士に訊いた。それでその費用は年間 75,000 円くらい。時間と労力と安心を買えると考えたら安いものだ。

確定申告を自分でやるのも良い勉強にはなるが、事業に集中するためには、はじめから税理士への依頼を検討したほうが良いだろう。税理士といっても質はピンキリなので、リサーチしたり、知り合いに相談したりすると良いかもしれない。私は、学生時代のバイト先の事業主に相談した。

【1位】なかなか稼げなかったこと

何より大変・・・というか辛かったのは、なかなか稼ぎが生まれなかったこと。軌道に乗るまでの約1年はほぼ雀の涙であり、将来を悲観した。

でも、自分なりにネットで調べたり、質問したり、思考を巡らせて工夫したりすることで、ある時期からグッと収益が伸び、新人のサラリーマンの一般的給与額の2倍以上稼ぐことができた。

とはいえたったそれだけ。友人や家族からは「一人でそれだけ稼げて大したものだ」と言われたが、生活するにはやや頼りなく、不安は拭えなかった。

安定すればまだ良かったものの、私の根腐れな性分がついに表れ、数年して収益は降下。ついには学生アルバイト並みにしか稼げなくなった。

その辺は、もっとたゆまぬ努力を継続すべきだった。また、元々の戦略からして間違っており、近い未来しか見えていなかったのも原因だったかもしれない。もっと計画的にやっていれば結果は違ったかも。

フリーランスで良かったこと ベスト3

次は良かったこと。大変な反面、フリーランスでしか得られない素晴らしいこともある。これがあるから、私もいまだにフリーランスに憧れている。

先ほどは3位からの発表だったので、次は1位から発表!笑

【1位】自由

フリーランスは、その名のとおり、まさにフリー!自由のパラダイスだ。

朝起きるのも夜寝るのも、自分の好きなようにすればいい。正確には、仕事の開始と終了の時間を自分でコントロールできる。仕事の内容も、自分で決めることができる。煩わしい稟議もないし決済もいらない。当然、上司に叱られることもないし、煩わしい人間関係のトラブルもない。

デスクワークをする際は、パジャマを着ながらとかパンツ一丁とか、どんな格好でも構わない。私はベッドの上で作業したこともある。好きな動画を観たり音楽を聴いたりしながら。

お客さん相手であっても、予定変更も比較的自由。なんならアポを取り消しても良い(信頼の担保は気をつけたいところだが)。

売上が上がろうが上がるまいが、電話で失礼なことを言おうが言うまいが、ラインに返信しようがすまいが、ぜ〜んぶ自分の責任。どうしようがどうなろうが自分次第。いざ失敗しようがトラブろうが、仲間がいないので責められることも巻き添えてしまうこともない(自分で自分の首を絞めるのみ)。

以上のように、良いことも悪いこともあるが、自由ったら自由。フリーダム!

【2位】収入が青天井

収入を伸ばそうとすれば、どこまでも伸ばせるのがフリーランス。中には、月に何百万も何千万も稼ぐ人もいる。

もちろん、努力や実力や運なども必要だが、宝くじを当てるよりは実現の可能性ははるかに高いだろう。

これがサラリーマンだと、給料には限界がある。いくら昇進しても、他人のコントロール下に置かれている以上、自由に収入を伸ばすことは難しい。副業をすれば可能性はあるだろうが。

ただ、収入が青天井とはいっても、私はあぐらをかいてしまい、ついには乱降下していった。高い志を持ち続けないと、収入を伸ばすのは難しい。

でも!

フリーランスには大きな夢があるのは間違いない。

【3位】ストレスも美味しい

フリーランスであっても、仕事の重大ミスはある。

自ら管理していたサイトを編集していたところ、コードを少しミスって真っ白にして放心状態になったこともある。誹謗中傷のような変なメールが届いたこともある。そういうトラブルがあっても、自分の責任と自由で解決する必要がある。しかも孤独。

また、確定申告などの税務面でもストレスはあった。もし何かその面でトラブったら、全部自分の責任で対応する必要があった。お客さんとの関係においても、(幸い大きなトラブルはなかったが)万一何かあって損害賠償請求とかされたら・・・と考えると、マネーや社会的信用のリスクも感じた。

ほか、将来どうなるか分からないことに対する不安もあった。

以上はけっこう大きなストレスではあったが、会社等で受けるストレスとは明らかに異質なものだったと思う。いわば、自分のやりたいことをやって、その反動で受けるストレスだ。ストレスは苦しいが、同時に「フリーランスを満喫してるぜ!ピンチはチャンスだぜ!成長するぜ!」という美味しさも感じた。幸せなストレスだった。

・・・と、なんだかフリーランスのメリットなのかデメリットなのかよく分からない書きぶりとなったしまった。。

が、とにかくこれは、一度フリーランスを味わったことのある人にしか分からない美味しさだと思う。

フリーランスが楽しかったのは、メリットがデメリットを凌駕していたから

単純に、私が「フリーランス時代は楽しかった!」と思ったのは、上でお伝えしたメリットが、デメリットを大きく凌駕していたからだ。

いや、実際は、収入は伸びずにヘタレフリーランサーとなったしまったが、気持ちとしてはかなり良いものだった。

ただ、現実的な対応として、私は就職の道を選んだ。フリーランス時代は夢があって本当に楽しかったが、結局、「このままではいけない」という気持ちもあり、「可能であれば、興味のある分野で就職しよう」という妥協点を見つけようと歩み出した。

その結果が、今。

興味のあった社労士試験に合格後、社労士事務所に就職。

そして、そこはブラックだっため転職。今の職場では、可もなく不可もなく、ほどほどに楽しく、ほどほどにのほほんと、ほどほどに忙しく、労働をしている。フリーランス時代にやってた仕事を副業としてやりながら・・・。

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