新型コロナで解雇や退職勧奨?そんな会社、辞めてしまえ!
新型コロナのあおりで、クビになる人が増えている。突然の解雇や退職勧奨。生活がかかっているならたまったもんではない。
しかし私は、この前こんなツイートをした。
コロナで解雇といわれたら、退職届を出して良いと思う。生活にある程度余裕があるなら。
— しゃろまん@強迫性障害治療中 (@shar0man) January 26, 2021
コロナで解雇(表面的には退職勧奨)になった場合、退職届を出してはダメとある。
しかし、出すのもひとつの策。
そんな会社にいても自己成長にはつながらないし、頑なにひとつの会社に居続ける意味はない。思考停止にならずに前を向きたいものだ。
— しゃろまん@強迫性障害治療中 (@shar0man) January 26, 2021
クビを宣告されたら、ショックだし、生活のこともいろいろ考えてしまうもの。それはよく分かる。
けれども、もし生活にある程度余裕があるのなら、そんな会社はやめてしまったほうがよい。
というわけで、今回はそんな話。一応社労士試験に合格し、労務実務の経験もある私が、好き勝手語っていこうと思う。
<話の流れ>
突然「解雇」・・・それ違法!?
突然「解雇」を宣告されたら、まずは違法であるかどうかが争点となるだろう。
※ 退職勧奨じゃなくて「解雇」の場合です。
いさぎよくそのまま「はい」と言ってやめる手もあるが、生活がかかっているならば闘うべきところ。
労働者というのは労働基準法で守られており、簡単に解雇がまかりとおるようなものではない。それ相応の理由が必要だ。
解雇以外に方法はなかったのかどうか
新型コロナの影響の場合は、その労働者を、本当に解雇するしか方法がなかったのかどうかがポイントとなる。
会社側が、配置転換、職務や業務の変更、やむをえない給料の引き下げなど、ありとあらゆる手を尽くしたのかどうかだ。
実際シロクロつけるとなると裁判でのジャッジとなるが、その辺がクリアできていないと、まず会社側の分が悪くなると思われる。
こんな場合に弁護士に相談しよう
・解雇自体、腑に落ちない
・解雇は受け入れるが、解雇を言い渡された日から解雇日まで30日なく、かつ、解雇予告手当もない など
これらの場合で争う気があるなら、メモや手記、解雇にまつわる書類等、証拠となるものはすべて残し、弁護士に相談するのがよい。
労働基準監督署にチクるのもよいが、企業数に対する署員の数が少なすぎるので、どこまで頼りになるか分からない。チクるだけではなく争いたいならば、弁護士のほうが(お金はかかるが)動いてくれる確率は高い。
ただ、解雇の正当な理由がほかにあるなら、争っても負ける可能性は高くなる。
さてここで話を変えるが、さらにタチが悪いことに、解雇ではなく「退職勧奨」をしてきやがるときがある。このケースだと厄介だ。
「退職勧奨」だとタチが悪い
たぶん、「退職勧奨」という手を使ってくる会社が大多数を占めるだろう。だって、表面的には解雇とはならないからね(実質的に解雇とみなされる可能性はある)。
やめたくないなら、退職勧奨に応えてはならない。「言うことをきかないと解雇にする」とか「キャリアに傷をつける」とかいろいろ脅してくると思うが、絶対に退職願や退職届を出さないことだ(やめたいなら出していい)。
もし提出してしまったら、それは退職勧奨を受け入れたことになる。それで争うとなると勝てるハードルが上がってしまう。
とにかく、いずれにしても弁護士に相談するのが得策。ああだこうだ悶々と考えたりググったりしていてもしょうがないので、行動あるのみだ!
クビを宣告してくるような会社は辞めてしまえ!
解雇や退職勧奨と闘うことが基本的な姿勢で、あらゆる弁護士やコンサルタントは、そのようにアドバイスするだろう。
でも、そんなお粗末な会社は辞めてしまったほうがいい!とも考えられる。
自己成長につながるか?
クビを宣告してくるということは、少なくとも、
・あなたを良いように思っていない
・その会社での未来は明るくない
・昇給や昇進を期待しにくい
・会社の経営状況が怪しい
・会社の文化や風土がすさんでいる
といったような要因が考えられる。
そういう職場で働いてもいいというならとめないが、もし少しでもイヤと思うなら、いさぎよくやめてしまったほうが身のためだ。
あなたがどうなりたいかにもよる。
自己成長したいとか、もっと高みを目指したいとか考えているなら、もっとあなたに合った別の道を探すのが賢明だ。
そのまま続けても肩身が狭いだけ
争いに勝って同じ職場に居続けたとしよう。
では、あなたはどういう存在になるか。
・・・たぶん、腫れ物を触られるような存在になる。煙たがられるかもしれないし、仲間といえる仲間も作れず、ひたすら孤独を味わうことにもなる。イジメにもあうかもしれない。
まあ、争ってから好転する可能性もないとは言えないが、そういうふうになるリスクもあるということは、あらかじめ肝に銘じておいたほうがよいだろう。
もっといい居場所がある!という神様からのお告げかも
人には合う合わないがある。
今の職場でクビを宣告されたのなら、それは神様からのお告げである可能性がある。そう、
「あなたには、もっといい場所がある。今のうちにやめて、次の居場所へと前進してほしい」
とか、
「このままここにいたら、あなたは落ちぶれてしまう。これは救いの手だ」
というね。
・・・キレイゴトと言われちゃおしまいだが、そうやって考えたほうが精神的にも楽だし、幸福になれる。いや、無理に考えるというか、本当に神様からのお告げかもしれないから、あなどるなかれ。
なので、争いたいなら争うだけ争って、もらうもんがあればもらえるだけもらって、次へ行ってしまおう!
もちろん、争わずにさっさと次に行ってしまうのもアリ。争うと労力と時間とお金をかなり消費するだろうから。
次の職場を見つけるためのステップ
クビになったら、スキルを活かしてフリーに転身するか、次の職場を探さなければならない。
失業手当(求職者給付)を受け取れるなら、それができるように早くハローワークで手続きをし、転職活動をしよう。
※ 通常、3ヶ月待たないと失業手当はもらえない。が、やめ方により、もらえる失業手当が増えたり、3ヶ月待たずにもらえたりする。たとえ解雇でなくても、会社に「会社都合の退職にしてほしい」と頼んでみることをオススメする。
転職に関しては、下記の記事にまとめてあるので、ぜひ参考にしてみてほしい。社労士事務所を辞めたい人向けに書いてあるが、だれにでも通ずることをまとめてある。
⇒ 辞めるときに読んでほしい記事
以上、新型コロナの影響でクビを宣告されたときのアクションについてお伝えした。
「新型コロナのせいで」とか言いつつ、あくまでそれはかっこうの契機であって、前々からあなたをやめさせたいとか経営不振だとか、そういう状況になっていた可能性がある。それが、新型コロナによって炙り出されただけなのかもしれない。
悔しいけど、前向きに進んでいくしかない。
今の時代、生きていくための方法はたくさんある。今、もしうまく頭が働かないなら、一度しっかりと休養をとってみるのもよいと思う。
ブラックな環境で働き続けてきたなら、正常な思考や判断ができない。睡眠をしっかりとり、栄養バランスのよい食事をとり、毎日1時間、陽の光を浴びながら散歩してみよう。