オンライン採用面接の環境面の注意3点と対策
新型コロナの影響で、全国的に、求職者に対してオンラインで採用面接をすることが多くなってきた。
特に、一次面接はオンラインでやり、二次面接はオフラインでやるという形が主流。新型コロナが下火になってからも、こういった形は文化として残るのではないか?と予想している。
となると、やはり、これまではあまり気にしなくても良かった注意点が出てくる。
それは、求職者側が、
・オンライン採用面接の環境を整える
ということだ。
パソコンの内蔵カメラと内蔵マイクさえあれば物理的には面接を受けられる。
しかしこれからはさらに不況の時代。一次面接での振り分けが以前にもましてシビアになる。つまり、ライバルと差をつける事が重要なのだ。
というわけで、今回はオンライン面接の環境面の注意3点と対策について、私の思うことをお伝えしていきたいと思う。
<話の流れ>
【1】回線がつながらなくなりがち!
これは最も多いトラブルと言っても良いかもしれない。
回線がうまくつながらないと、印象が悪くなるばかりか、最悪オンライン面接を受け損なってしまうおそれすらある。
対策は下記のとおりなので、しっかり準備しておこう。
ルータ等をより高性能な物に交換しておく
ルータとは、いわゆるインターネットとパソコンをつなげる関所のような場所。ネット上の情報を拾い、あなたのパソコンに送ってくれている。
また、モデムといった信号変換装置もあるはずだが、ルータと一体化されている型式もある。
いずれも、インターネット使用やオンラインでのやりとりをする上で必要な機器。これらの性能が低いと、回線がつながりにくくなったり、途切れやすくなったりする。
そのため、もし日頃からネットにつながりにくい等のトラブルが起きているなら、新調しておくことをオススメする。
なおいっそ、スマホ特有の回線( iPhone なら 4G や 5G など)を使うという手もある。
無線LANの場合、つながりの良い位置を突き止めておく
ネット回線に無線LANでつなぐ場合は、つながりの良い位置をあらかじめ突き止めておくことが重要だ。日頃からテストしておこう。
もし無線が怖いなら、いっそのことLANケーブルをつないでしまう手もある(ただ、後述するように、パソコンでのオンライン面接はあまりオススメできない)。
【2】声が聞こえづらくなりがち!
オンラインという環境上仕方のないことかもしれないが、オフラインに比べたら声はかなり聞こえづらくなる。
だが「仕方ない」で終わらせてはならない。下記の対策を講じてみよう。
大きめの声でゆっくり話す
オフラインのときよりも、大きな声でゆっくり話すように心がけてみよう。
いきなりそれをするのは難しいので、普段から練習しておくことが大事。腹式呼吸を習得し、長い息で話せるようになると、相手にも伝わりやすい。
専用マイクを使う
パソコンやスマホに内蔵されているマイクを使う人は多い。
だが、特にパソコンだと、低スペックな内蔵マイクゆえに声を捉えにくい可能性がある。スマホも、他の音を拾い、プライベートのニオイが面接官に伝わってしまうことがある。
そこで、可能ならば高性能マイクを使ってみよう。「オンライン面接 マイク」等で検索すると色々出てくる。自分の声をクリアに捉えてくれるマイクを是非検討してみてほしい。
⇒ オンライン面接対策のマイク等を見る
【3】顔が暗くなりがち!
自宅のライトは、職場等に比べると暗く、光の当たり方もムラがあったりする。家によっては、やや黄色味を帯びたライトを使っていたりもするだろう。
さらにそこで使用機器の位置を間違えると、見下げた感じになってしまい、余計に暗い顔に見えてしまう。
そのため以下の対策を講じてみよう。
部屋のライトを明るいものに交換する
可能なら、白く明るいオフィスライトを用意しよう。蛍光灯の色めを変えたり、LEDに交換したりと、やれることはやってみたいもの。
「面接だけのために大袈裟な!」と思う人もいらっしゃるだろうが、今後、オンラインで会議や面談をする上でも有用だ。また、プライベートでも、暗いよりは明るいほうがプラスになる。
背景をシンプルかつ明るいものにする
背景がごちゃっとしていると、それだけで光が乱反射し、影ができて暗く見えがち。また、オンラインとはいえ、やはり公的な場。背景まできちんと気を遣いたいところだ。
対策としては、薄い色の壁を背景にしたり、パーテーションやカーテンなどで隠すということが必要になってくる。
先々のオンライン会議のためにホワイトボードを購入するというのも、ひとつ検討してみても良いかもしれない。ホワイトボードは白壁にもなる。
パソコンよりはスマホを使用し、高さを調節する
パソコンの内蔵カメラを使う人も多いが、それだと角度がやや下からになる。すると、顔を下に向けないといけなくなり、顔が暗く、また見下げた感じになり、印象の悪化につながる。
そのため、三脚等を用意し、カメラがちょうど目線の高さに来るように調節することが重要だ。
パソコンにカメラを接続するのもありだが、このあたりはスマホでも対応できる。下記を参考に、スマホ用の三脚を一つ二つ用意しておいてはいかがだろうか?
⇒ スマホ用三脚等を見る
私は iPhone を使っているが、画質も鮮明。パソコンだと顔がややボヤッとするも、iPhone だと割とハッキリ映る。
面接では表情も大事なので、そういった意味でも、画質の良い機器を使い、そのための三脚も用意しておきたいところだ。
以上、オンライン面接の環境面の注意3点と対策をお伝えした。
全部できなくても、どれかひとつ対策するだけでも、その分ライバルを追い抜くことができる。
いっときの対策として考えるのではなく、この先のオンラインビジネスの本格化を考慮に入れつつ、自宅にもオフィスを構えるくらいの勢いで対策してしまえば良いと思う。
一度用意できれば、しばらくそのまま変える必要はないので、費用がかかるのもはじめだけ。早速今から行動してみよう!