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社労士 ×[   ]×[   ]という3つの掛け合わせで希少価値を高める


将来のキャリアを考えるときに色々調べたり聴いたりしていると、所々で「3つのスキル(キャリア)を掛け合わせましょう」といった話が出てくる。

ホリエモン(堀江貴文さん)もそれを「タグを増やす」と表現しているし、フルーツビジネスジャーナリストの黒坂岳央さんも「1流ではなく、1.5流で複数の分野を持つことが重要」と述べている。彼の場合、「フルーツ×ビジネス記事×ブロックチェーン」という3つの掛け合わせで事業を成功させているようだ。

たしかに、1つの分野でトップレベルに君臨することは、憧れではあるものの、非現実的である。演奏家、野球選手、社労士・・・など、それぞれにおいてそれだけで食べていくのは難しいだろうし、希少価値を高めるとなると、なおのこと並大抵の努力ではダメだ。

でも、人材としての希少価値を高めることにフォーカスするなら、なにも1つの分野を極める必要はなくて、工夫次第で価値を高めやすくなるのでは?というのが今回の話。そう、プロフェッショナルではなくても、セミプロレベルのものを3つほど掛け合わせることで、世間に必要とされる人物になれる可能性が高まるという話だ。

社労士を例にあげて考えてみる。

「私はプロの社労士です」と堂々と名乗ることができれば、それはたいそう立派なものだ。が、実は社労士の世界も、年々IT化が進み、まわりとの差別化や希少価値の維持が難しくなっている。

昔は社労士の資格だけで食べていくことができたそうだが、現代では、せっかく難しい試験をクリアしても、資格を十分に活かせなかったり、社労士の道を諦めたりしている人が多いらしい。

これは本人の問題ではなく、社会・ビジネス面の構造的問題によるものであり、どんなに嘆いたって仕方がない部分もある。要は、がむしゃらに「なんとしてもプロの社労士を目指すんだ!」と頑張っても、空回りする可能性があるのだ。

でもそこで、ほかのなにか2つのスキル(キャリア)を社労士に掛けていくことができれば、それだけで社労士としての希少価値が高まりうる。

たとえば、「社労士 × プログラミング × 英会話」。うむ、この3つが1.5流であれば、相当強いような気がする。社会保険労務のタスクを自動化したり新たなシステムを開発して業務を効率化し、外国人の多い会社にも色々提案したり対応したりする。多様性社会を乗り切る社労士って感じで、時代の最先端を行くようなイメージだ。外国での活躍も視野に入るだろう。

「社労士 × 行政書士 × 税理士」はどうか。これは士業の組み合わせなので、お互いを固め合うようなイメージがあり、ひとりでワンストップサービスなどの強化につながりそうだ。この3つを活かして仕事をしている人はそう多くないだろうから希少価値はあると思う。ただ、士業同士だからか、広がりはあっても奥行きがない点が、先ほどの例とは大きく異なる特徴かも。だから、「社労士 × 行政書士 × 税理士」というより「社労士 + 行政書士 + 税理士」といったイメージ。

「社労士 × 衛生管理者 × メンタルヘルスマネジメント」はどうか。・・・うーむ、これはあくまで個人的な意見だけど、あまり希少価値は高くなさそう。というのも、関連性が強いから。それゆえ、この3つの組み合わせを持っている人はそれなりにいると思われる。極論すれば、社労士は労働衛生に関する専門家でもあるため、メンタルヘルスマネジメントとかは一応勉強して当然だと思う。

・・・と考えてみたが、もちろん、一個人の考え方にすぎない。モノは捉えよう、使いよう。奇想天外な活かし方もあるはずだ。

ただ、掛け合わせる数は、少ないより多いほうが当然良いだろう。

たとえば「社労士 × キャリアコンサルタント」よりも、「社労士 × キャリアコンサルタント × 英会話」のほうが濃い集客ができそうだ。さらに「社労士 × キャリアコンサルタント × 英会話 × 心理カウンセラー」だともっといい。さらにさらに!「社労士 × キャリアコンサルタント × 英会話 × 心理カウンセラー × ピアニスト」とかだと貴方は何者?っていう凄まじい次元だ。とんでもない創造物が産出されそう。

とは言っても、もちろん全てが1.5流以上であるという前提ですよ 笑。やたら増やして1.5流未満になるようでは、増やさないほうが賢明だろう。器用貧乏とか中途半端になってはいけないのだから、実際複数のスキルやキャリアを活かすのは、思いのほか難しいのかもしれない。

そう考えたら、やはり3つの掛け合わせが、レアでありながら現実的なラインなのだろうか。