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職場が変わると文化・風土も大きく変わり、カルチャーショックも

転職の経験がある人ならある程度共感していただけるかと思うが、まだ転職したことがない人は、是非ひとつの参考にしていただきたい。

タイトルのとおり、職場が変わると文化や風土も大きく変わる!ということだ。人によっては、時にカルチャーショックを受ける可能性もある。

そこで今回は、例として私の転職前と転職後の職場の比較をしてみるので、ご覧の上、転職への思いをより豊かなものとしていただきたいと思う。

私の転職について

まず先に、私の転職の概要をお伝えしたい。

◆転職前:社会保険労務士事務所(半年ちょっと)
◆転職後:企業内の人事・総務の部門(約2ヶ月)

・・・こんな浅い経歴で何が語れるの!?と思うかもしれないが、まあ、私は私で、色々感じている。

早く転職したからこそ柔軟に考えを改めることができたし、今の職場に入ったばかりであるからこそ、人一倍感じられている点もある。

なお、社会保険労務士事務所の前は、フリーランスで仕事をしていたため、割愛する。

【前職】決済は口頭でOK
【現職】決済はいちいち書面で

大金が動くようなことや、契約にかかわること、その他ある程度重要性のあるものは、上長の決済(承認や許可等)が必要となるものだ。

しかし前職は、職場規模が小さかったことや、所長がラフな人であったこともあり、決済はほぼ全て口頭で済んだ。もちろん打ち合わせはするが、「来月から給料から〇〇費を控除していいですか?」と訊いて(もちろん理由も言って)、所長がOKとさえ言えば「ありがとうございます」で済んでしまった。

私はそれが当たり前だと思っていたが、現職では違う。

現職では、事あるごとに稟議書を作成し、上長何名かの印をもらったり、会議にかけたりしてトップのOKをもらわないといけない。トップも常駐しているわけではないため、決済が下りるのに何日もかかることがある。もちろん、決済が下りるまでは、その仕事は停滞する。ただ、証拠書類として残るのは大きなメリット。

組織の大きさが違うので単純比較はできないが、私としてはややカルチャーショックだった。別の職場で働いた経験のない上司とかは “当たり前でしょ” という顔をするが、前職の有様を見た私は「当たり前とまでは言えない」と思っている。

【前職】黙々カリカリ
【現職】まったりほのぼの

前職は、ブラック体質であったのも相まって、皆の精神状態はそこまで良いものではなかった。皆仕事に追われ、人間的にも固くてドライで、雑談などほとんどなく、黙々カリカリと仕事をしていた。誰もお茶すら挿れる余裕などなかった(来客にはペットボトルで対応)。

現職は、ゆとりがある。時に忙しかったり問題が発生したりしてピリピリムードになることもあるが、総じてほのぼのとした雰囲気で、昼すぎの超絶眠たい時間は まった〜り。女性たちの雑談が始まったり、時々おやつタイムとなることも。

どっちが好きかは人それぞれだと思うが、私は、どちらかといえば現職の雰囲気のほうが好きだ。前職の黙々ムードも嫌いじゃないし、現職での噂話とかは気になるが、ネガティブな沈黙は息が詰まるよ。。

【前職】電子が当然
【現職】まだまだアナログ

前職では、社会保険労務に関する各種書類は、可能な限りソフト上で作成し、電子申請をしていた。最高級レベルのソフトを使っていたためか、とても便利で、各情報の紐付けが天才的だった。ひとつ書類を作れば、関連書類も同時に作成可能!なんてこともできた(もちろん人間によるチェックは必要)。

現職では、いまだアナログで、電子申請には踏み込めていない。そのため、社会保険労務に関する各種書類は、基本的に手書きをし、ミスしたらやり直し。当然、給与情報と人事情報の紐付けもされるわけないから、わざわざデータを目視で調べ上げ、書類を逐一作成。アナログだから、トップの印鑑も逐一必要となり、時間が何倍・何十倍もかかる。

ただ、アナログにも長所はあって、一つひとつじっくり取り組んでいくことになるので、「こんな仕組みになっているんだ」という発見が多く、勉強にはなる。電子申請に慣れる前に、ひと通りアナログ式にも慣れたほうが良いのでは?と思った次第だ。

なお、一応、社会保険労務士の事務指定講習にて、メジャーな書類のアナログ作成はしてきた。が、たただ例に沿って書くだけの簡単な作業。流れ作業的だったし責任もなかったしで、血の通った感じはしなかったのが正直なところ。

【前職】消せるペンで攻める!
【現職】消せるペンは当然にダメ

行政機関等に提出する書類は、当然に、消せないペンで記入しなければならないと思っていた。

しかし前職では、アナログで書類を提出する際、一部を除いて消せるペン(フリクションなど)で書いていた。詳しいことは「社労士事務所でもフリクション(消せるペン)で攻める!公文書関連の書類提出までやっちゃうよ!」をご覧ください。

現職では、当然に、消せるペンはNG。念のため、「消せるペンで書いたらダメですよね?」と上司に確認したら「は?当たり前じゃん」という顔をされた。これはこれで、軽いカルチャーショックだった。

【前職】残業や休日出勤は裁量で
【現職】残業は事前申告制

前職では、残業や休日出勤は個々人の裁量に任せれていた。というか、出勤時刻さえも割と自由に設定できた。

それだけ言うと「自由で良かったじゃん」と言われそうだが、言い換えれば「所長やお客さんに忖度しろ」ということ。良かれと思って残業しないでいると、ある日突然「責任感を持て。あなたはお客様よりも自分を優先させたんだぞ」と責められる始末。うまくやってる上司もいたが、私はかえって苦痛だった。

現職では、事前申告制。これが本来あるべき姿。上司と相談し、管理職の承認を得ねばならない。そこはすごくありがたい。さらには、最近残業抑制に取り組んでいる。ただ、元々残業が多い文化ではあるらしく、サービス残業も根強く残っているそうな。それでも変わろうとしている職場であるなら、お先真っ暗ってことはないだろう。

【前職】帰っても仕事
【現職】帰ったら解放

前職では、LINEを利用し、事務所メンバーやお客さんとの連絡のやり取りをしていた。

しかし、労働時間外は仕事から解放されるべきところだが、前職ではそれが許されないことがあった。LINEを無視していると、翌日所長に呼び出されて説教されたこともあった。特に、お客さんからのLINEを無視したときにゃ、、、。

現職では、LINEもプライベートアドレスも仕事では使用していないため、労働時間外に連絡が来ることはありえない(緊急連絡は別)。ただ、もし将来管理職レベルになったら、ひょっとすると労働時間外にもやりとりをしなければならない時があるかもしれない。

【前職】副業には寛容そうでうるさい
【現職】副業にはうるさそうで寛容

前職では、面接時に副業の許可を口頭でいただいた。「こちらの業務をきちんとこなすなら、別に何をしようが自由です」と言われていた(ちなみに、入職後に調べたら、規則には副業禁止条項はなかった)。

ところが、後々になって、所長が「副業はいつやめるんだ?」とか「まだやってんの!?」とか言ってきて、結局堅苦しい思いをした。

現職では、承認制であり、紙一枚でOKになる。しかも副業をやっている社員は多い。もちろん業務に差し支えがないこと前提。よければ「今日は副業の日!副業を許してくれる職場で良かった(^^)」もご覧ください。

今の時代、副業をやって良いというのは当たり前だ。休みの日に何をしようが自由だろう。


細かいのを挙げるとまだまだ書けるが、長くなってもつまらないだろうから、比較は以上とする。

ともかく、良くも悪くも、転職をするとカルチャーショックを受ける可能性が高い。

今まで当たり前だったことや常識だと思っていたことが、場所が変わるだけでコロリと変わる。

同様に、あなたの活躍ぶりや能力が活かされる道も、場所が変われば変わるってことだ。