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社労士になるなら学歴は大卒?高卒?それとも・・・?

社労士になるためには、まずは社労士試験に合格することが目下の課題となる。

そこで、これから社労士試験を受けようかと企んでいる人の中には、「大卒じゃないとダメ?高卒でもいい?それとも・・・」という疑問を抱く人もいるだろう。

結論から言えば、

社労士試験合格を武器に社労士事務所や会社への「就職」を考えるなら、“大卒” が最も良いと思う。

こう言うと学歴主義だと思われるかもしれないが、先に言っておく。

私は学歴なんて二の次、いや、三の次、四の次くらいでも良いと思っているし、ことに社労士ともなれば、学歴なんぞほぼほぼどうでもいいとも思っている。

そもそも社労士試験は、大卒じゃなくても受験資格を得られる方法がある。

たしかに大卒が最もメジャーなルートだが、専門学校卒でも良いみたいだし、行政書士試験等に合格さえすれば受験資格を得られちゃうのだ。一見ちょっと面倒には思えるが、中卒や高卒、もっといえば中学生や小学生でも、理屈上は可能というわけなんだからスゴい。

(受験資格について詳しくはこちら。)

どうだろう。

なので、大卒じゃなくても受験可能か?という問いには「可能」という回答となる。

ではなぜ、それでも私は大卒を推奨するのか?といえば、その理由は合格した先にある。

開業を目指すだけの場合や、ただ試験に受かりたいだけの場合は、別に中卒だろうが高卒だろうが専門卒だろうが構わない。

けれども冒頭に書いたように、問題は事務所や会社に就職したい場合だ。

就職をする上では、まず採用試験を受けてパスしなければならない。採用試験を受けるということは、求人先に応募できなければ話にすらならない。

そこで、あくまで私の経験談ではあるが、ハローワークに行って求人を調べていたところ、「社会保険労務士試験合格」を必須もしくは歓迎とする事業所の中には、「大卒以上」の学歴を必須もしくは歓迎とする事業所も少なくなかったのだ。

その数は地域や時期によっても異なるだろうが、間違いなく言えるのは、大卒以上の学歴であれば、その分間口が広くなるということ。

私が今勤務する事務所も、応募条件を大卒以上としていたため、もし私に大卒以上の学歴が無かったら、今の職場にはいなかったことになる。これまで大卒というのを生かせたシーンはあまり無かったが(社労士試験では生かせたけど先述のとおり大卒じゃなくても受験できる道があるので除外)、人生で初めて、大卒というのを武器にすることができた実感があった。

(まあ、求人側が大卒以上という条件を提示していても、よほどの人材なら大卒以上じゃなくても採用してもらえる可能性はあるかもしれないけどね。)

というわけで、もし大卒の資格が欲しいならば、大学に通って、きちんと単位を取って卒業しよう!

社労士的な目線を抜きにしても、そのほうが後々就職に有利になることは間違いないのだ。私が出た大学のレベルはそう良くはなかったけれど、そこを補完してくれたのは社労士試験の合格であったわけだ。

だからといって、高卒や中卒の人に「社労士への道を諦めるな」と言いたいわけではない。

そういう人はそういう人で、切り拓ける道はあり、可能性はいくらでもあるはずだ。

先ほども言ったように、私は基本、学歴なんてそんなに優先するようなものでもないと考えている。

学歴が不足していたとしても、あらゆる方法で補える。よくよく考えたら、行政書士試験と社労士試験の両方を合格したなら、それはもうすごい経歴だと思う。それを生かすも殺すも本人次第ではあるけれど、生かそうとすればいくらでも生かせるだろうし、「私は自力で努力して学歴の不足をカバーしたんだ!」と自負することもできる。ただただ流されるままに大学に通う人と比べたら、はるかにアグレッシブだといえる。

もっといえば、どうしても大卒の経歴が欲しいなら、お金を稼ぎ、貯め、改めて大学に行くっていう手もある。

そこまでして大学が必要か?という疑問もあるが、本人が良ければそれで良しだ。他人がどうのこうの言うような性質のものではない。

というわけで、まとめると、

  • 大卒以上であれば間口が広がる(社労士事務所や会社に就職したい場合)
  • 学歴不足が気になるなら、その分 別のもので補おう
  • 開業オンリーしか考えないなら、大卒じゃなくても構わないと思う

という感じだ。

あと、いくら学歴があっても、人間性やカリスマ性などはまた別の話だ。

そういうものが備わっている人は、東大出身だろうがFラン大出身だろうが高卒だろうが中卒だろうが、きっとうまく世渡りしていけるに違いない。

学歴は数ある要素の内のひとつにすぎないため、それが生かせるシーンはあっても、それだけで人を判断しちゃうのは早計も良いところの早計だ。

私の事務所は大卒以上を条件としているが、なぜそのようにしているのかはよく分からない。きっと何らかの意図があるだろうが、所長に訊くのも憚られる。

ただ、世間的には、学歴主義はまだまだ根強く、今後もほとんど変わらない気はする。どこかのお客さん(会社の社長など)との会話で学歴の話が出ることはまずないだろうが、所長がそういう話が好きだと、話の流れも学歴の話に持っていくこともありえる。すると、部下が大卒以上のほうが、良い印象を持ってもらえる可能性がある。

学歴の色メガネがあるならば、まあなんとも日本らしいよねw と思わずにはいられない。