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残業ゼロが普通!みなし残業代とか抜かすんじゃねぇ!と叫んでみよう

私の願い。

それは、サービス残業はもちろん、残業というものがこの世から消え去ること。そして、みなし残業代(固定残業代とか定額残業代ともいう)の概念に甘んずる経営者が減ることだ!

・・・こう書くと、なんかすごい夢物語のようにも見えてくるが、そもそも残業は違法行為。みなし残業代というシステムも、ちゃんちゃらおかしい違和感だらけのものだ。

残業は原則違法行為だということを忘れるべからず

残業は、原則違法。

36協定を結ぶことで、私たちは特別に残業(いわゆる時間外労働)の禁止が免除されているにすぎない。

そしてみなし残業代は、その禁止されているはずの残業ありきで成り立っているシステムだ。

残業なしを目指し、みなし残業代もなくす。万が一残業が生じてしまったら、別に手当を払う。というようなシステムになれば、どれだけの労働者が安心して職業生活を営めるだろうか。

もちろん、「そんなの絵に描いた餅だ!」と言われることは分かっている。

でも、今日の今日まで “事なかれ主義” で、夢物語だと言ってわ片付けてきてしまったから、今、労働者側で、残業とかみなし残業代に対しての反発が強まっているわけさ。

まあ、だからといって、残業をするのが当たり前な環境で管理・育成されてきてしまった歳上世代の心を動かすことは、まず困難。

だから、自分が部下を持ったときに、なるべく夢のような働き方に近づき、部下が安心するような土壌づくりに努めていきたいものだね。

残業が必要なくなる仕組みづくりに努めよう

ところがここで、「あなたの仕事のせいで僕にしわ寄せが来てるんですよ…と、部下に言われたらどうする?」とか「部下の仕事が遅すぎて納期に間に合わなかったらどうする?」と疑問に思った人もいらっしゃると思う。

たしかに、そういった問題とは常に隣り合わせだ。

だがここで大切なのは、そういった状況を生み出さないような仕組みづくりを、あらかじめ行うことにある。起きてしまったら起きてしまったでしょうがない部分もあるが、しょうがないだけで済ませたら改善はない。そうならないよう、日頃から意識することこそ大切だ。

この記事をお読みになっている方が使用者側の立場にある人であるなら、残業をしなくても良いような余裕のある仕事量、教育、人事考課を考えていただきたく思う。

むろん、そういうことをすると、経費的に痛いことも、ひょっとするとあるかもしれない。が、長期的には良い効果をもたらすのではないだろうか。

実際、労働者にとっての仕事への不安や悩みの理由として、仕事の質や量というものは上位に来ている(厚生労働省の「労働安全衛生調査」などを参考にされると良いだろう)。

だから、仕事の質を改善すると共に、量を減らしてみることが、ゆとりある労働につながりうる。

何十年も勤めているキャリア戦士からは「仕事だぞ!?何なめたこと言ってんだ!?」と叩かれるかもしれないが、そういう考え方が、若き労働者たちを苦しめてしまうのも事実。自分がそうやってきたから若い奴らもそうしろって思っているのかもしれないが、そういうことばかりしていると、仕事への安心感が薄らいでしまうし、ストレスは蓄積し続ける。

結局、生産性が落ちるし、永遠にホワイト企業にはなれない。

好きで残業することも、多様性のひとつではあるが…

以上のように思う反面、好きで残業するのは構わないとも思っている。人々の多様性を認めるとなれば、残業をしたい人の気持ちを理解しないわけにはいかない。

ただしそれは、職場環境が良くなった上のお話。

先ほど書いたように、より若い世代が安心できる風土をつくりあげるためにも、上の者は残業をしないように努めたいもの。いざ残業せざるを得ないにしても、それがイレギュラーな事態だと認識させること。そして、できれば嫌な顔をせず楽しそうにすること。そのためには仕事を楽しめるような仕組みづくりをすること。

・・・ま、答えはひとつではないだろうが、そんな感じかな。

色々書いたが、現実は、杓子定規的にはいかないのが当たり前。

残業しないのが普通というのが下地であることを強く意識しつつ、残業0の物語を語り、実現に努めるその姿勢が大事だと言いたいのだ。あとは多様性を重んじつつ、臨機応変に対応することになる。

うむ、複雑で難しいね。。

とにかく、労働者が快く働けることが重要だね。

数字で言えば欠勤率や離職率の低下。あとは定期チェックで、働きがいや働きやすさを実感できている労働者の増加を実現できることかな。

職場の改善方法は無数にあると思うが、良い結果になれば、その方法はまず正解であったといえる。

そしてそこからさらに改善していくというのも、永遠の課題となるに違いない。。

みなし残業代は残業ありきのおかしなシステム

そういえば みなし残業代 の話がどこかに行ってしまったがw、これも色々問題だ。

基本給を下げて みなし残業代を付け加えると、まあ額面はまともに見えるだろう。

就職や転職を急ぐ人は額面ばかりを気にするので、みなし残業代のことは入職時には意識から抜けていることも多い。中には、みなし残業代の存在を知っていても、意味をよく分からないまま求職活動をしている人もいるだろう。

で、いざ給料を手にするときに、「あれ?あれだけ残業やった割には、なんか少なくね?」となる。で、改めて調べてみると、みなし残業代の存在や意味に気づく。

そう、みなし残業代は、“ひと月にこれだけは残業するだろう” と見込み、あらかじめ基本給に含ませてしまうという、なんともご都合主義なシステム。

はじめから基本給を低めに設定して みなし残業代を加えれば、額面的にはまともに見えるので、経営者だけが美味しい思いをする(なお、途中でみなし残業代を導入したときに基本給の額を下げると、不利益変更となる可能性があり、最悪裁判沙汰になりうる)。

みなし残業代を設定するにはある一定の厳しい条件があるが、そんなもの機械的にクリアできてしまうので、最近は導入している企業も多いようだ。

残業0であっても残業代が付く!と考えれば美味しいシステムに見えるが、実際、生真面目な日本人には「30時間分のみなし残業代が付いてるから30時間残業しないと白い目で見られる」と気を揉む人も少なくないだろうし、逆に、残業せずに帰る人に対して「あいつ、給料泥棒だ」と後ろ指を指すアホも出でくる。

一方、30時間を超えた分は追加で残業代が必要となるが、ああだこうだ理由をつけて、残業代を支払わない違法事業者もあり、トラブルの火種となっているみたいだ。

みなし残業代の本当の目的は、そういったトラブルを引き起こすことではなく、経営管理をしやすくしたり、残業をしないで美味しい思いをさせるよう労働者の士気を高めたりすることにあるはずだ。

と考えると、残業の存在自体が否定されるべきだと思わないか?

残業が無ければ万事解決。みなし残業代という概念すら関係なくなり、たまの残業が発生したときに残業代を払えば良い。そうすれば毎月の人件費変動もそう大きくはならないだろうし、労働者にとっても嬉しい。

いい加減、目を覚ましましょうぞ!