仕事でお茶の淹れ方で揉めかけたことから「パラダイムシフト」を考える

自宅療養中なので好きなことをしているが、出勤していた頃のことを振り返ってしまう時もある。

そこで思い出したのは、お茶(緑茶)の淹れ方について上司と揉めかけたこと。揉めるには至らなかったが、思わずイラッときてしまった。

社長に出すためのお茶なのだが、お茶の淹れ方のマナーはよく分からない。

だが、私は日頃からお茶を好んで飲み、家でも何度も淹れている。だから、我ながら、お茶を淹れるのはそう苦手ではないと思う。

お茶は味が濃ければ良いというものではないし、色も濃ければ良いというものではない。むしろ、良いお茶を良く淹れたものほど、色は薄く、味には深みがあるものだ。

ちょうど、下記のサイトのページ上部にある色が私の理想だ。

https://minorien.jp/chishiki/motto.html

もちろん、お茶の葉の種類にもよるから、一概には言えない。

でも、私の上司が求めたお茶の濃さは、相当濃いものだった。

彼女は、いつもお茶を淹れるとき、藻が生えたドブみたいな真緑をしていた。どう見ても葉の味がダイレクトにきて、私からしたら「あれは青くさいのではないか?」と思いたくなるほどのものだった。

社長がそれを好んでいるかどうかにもよるから、それで良かったのかもしれない。

ある日、私は彼女に「あなたの茶葉の量では白湯だ」と叱られた。たしかに、社長が好む味ではないというなら、私が間違っていたのかもしれない。

しかし、彼女のような態度は、ちょっと気に食わない。というのも、物事を一方向からしか見ていないからだ。しかも私のお茶を「白湯だ」とバカにするとんでもない言い方だ。言うなら、せめて「薄すぎない?」程度だろう。「白湯」はない。

そんな彼女に対して、私は「お前は濃い味が好きなだけだろ!だから痩せないんだろう?料理も濃いのが好きなのだろう どうせ!」と暴言を吐きたくなったが、グッとこらえた。それを言っちゃおしまいだからね。それに、彼女と同種になってしまう。

私自身が高尚な人間とはこれっぽっちも思わないが、彼女と一緒の人間にはなりたくなかった。だからこらえた。

後々、状況を見ていた先輩がフォローしてくださり、でも公平な視点から「あれはあなたのほうが分(ぶ) が悪いですよ。好みの問題ですもん。お茶のコンテストでも開いて、誰が淹れたお茶が良いか、社長に正式にジャッジしてもらわないといけないっていうわけです。そうしない限り、あなたのお茶が白湯であるとか濃い味が良いとか、誰にも言う権利はありませんね」と言ってくださった。

さて話を戻すと、要は、物事は多角的に見なきゃいけないなということ。

仕事では、忙しいとどうしても視野が狭くなり、思い込みが増してしまう。物事を一方向からしか考えられなくなり、しかもそれこそが正しいという うがった正義感も増大してしまう。

それでは仕事における人間関係は良くならないし、職場の雰囲気も窮屈なものになる。働くことがますます面倒なものになる。心身を壊す人も増えるだろう。

それではいけない。

物事を捉えるその目をパラダイムというが、事があるごとに、パラダイムをシフトさせる必要がある。

家を真正面から見たら立派だが、裏に回ると実はハリボテだったというジョークがあるが、その裏に回ったり横や上や斜めからも見てみようというのが、パラダイムシフトだ。

パラダイムシフトについては、スティーブン・R・コヴィー氏の名著『7つの習慣』という本の中でも詳しく述べられていて、大変参考になる。

そのパラダイムシフトができれば、相手が何を考えているかとか検討がつきやすくなるし、無駄にイライラしたりしなくて済むだろう。

お茶の一件で、私はここまで深く考えてしまった。ほんの些細な出来事だったが、その積み重ねにより、仕事のストレスの度合いも変わってくる。

意識したことがなかった人は、是非とも意識なさってみてください。もちろん、私もその努力をします。