★当ブログでは、Googleアドセンス広告や、記事によってはアフィリエイト広告を貼付しております。

社労士資格は取っても無駄?必要性と活かし方を見出せ!

これから社労士試験にチャレンジしようとしている人に、強く言っておきたいことがある。
それは、

人生において、無駄なものはひとつもない

ということだ。

現在あなたは、
「社労士の資格を取っても、意味ないのではないか?」
「社労士の今後の需要って、高まるのだろうか?」
と考えあぐねておられることだろう。

もしあなたがその考え方を改めずに、この先もずっと「無駄かも」とか「どうせ・・・」と思い続ければ、おそらく社労士資格を取っても、その必要性に気づけず、活かすこともできずに終わってしまうことだろう。決して無駄ではないはずなのに。。。

以下では、社労士資格の必要性や活かし方について、具体的にお伝えしていこうと思う。
社労士なんて取っても無駄!という気がしている方は、ぜひ参考にして、大きく前進していただきたい。

なお、気持ちのいい話ばかりではなく、正直に述べていく。
ある程度の心の準備をしていただければ幸いだ。

社労士資格の必要性

社労士資格が人生に必要か否か?と言われたら、

「特に必要ではない」

と答えるだろう。

社労士資格がなくても、この世には仕事はたくさんある。
社労士資格を取るための動機が薄いのであれば、別に社労士にこだわる必要はないだろう。

ただ、社会的な目線で見たら、社労士はこの社会に必要。労務管理や社会保険に関する専門家が必要不可欠なのだ。

その労務管理や社会保険に関する知識の証明となるのが、ずばり社労士の資格というわけだ。

社会的評価が上がったり、自信を持ったりできる

社労士試験に合格すると、それだけで労務管理や社会保険に詳しい人だという見方をされ、社会的な評価は上がると私は思っている。

私の上司も、「取得前はまわりの人はそっけなかったが、社労士取ってから慕われるようになって自信がついた」と言っていた。これは、本人の人間性や地頭がどうであれ、難しい資格を持っているということは、ひとつのステータスとなる大きな証拠だろう。

実際に社会的評価の実感がなかったとしても、「自分は社労士試験を突破したんだ」という自覚を持つことで、社会的評価を受けている錯覚にも陥る。それで幸福度が上がるなら万々歳。私も現に、試験合格後は気持ちにゆとりができ、以前よりもはるかに広い心になった気がする。

ハロー効果を期待できる

社労士事務所への就職、人事労務関係の仕事への転職、会社での評価UPによる昇格や資格手当を目論んでいる人にとって、社労士試験に合格したという事実は、大きな力を発揮する。

もちろん、就職・転職や昇給には、他の多くの要素も絡んでくるため、社労士試験合格という経歴が無敵の武器になることはない。

が、闘いを有利に持っていく力がある。面接官等に対して「この人は優秀な人だ」というハロー効果を期待できたりするのだ。いくら優秀な面接官等でも、無意識レベルでそういうバイアスがかかってしまうことはよくある話である。

 ※ ハロー効果とは、ひとつ大きな利点があると、他の要素まで良く見えてしまうことをいう。

現在、社労士の需要はますます高まっている

「働き方改革」という言葉を知らない人は、次第に減ってきている。経営者であれば、もう誰もが知っている言葉といっても過言ではないだろう。

しかし、実に多くの経営者は、労働基準法だとか労働安全衛生法だとか、そういった難しい話は考えたくもない。というか、ごちゃごちゃしていて理解するのが難しいしそんな時間もない!というのが彼らの本音だろう。本来の経営に時間や労力を割くので手一杯なのに、働き方改革も気にしなきゃならないなんて、経営陣にとってはなんとも忙しくかつ不安な話だ。

そこで頼れる人と言えば、そう、社労士。

労務相談やコンサルであれば中小企業診断士や無資格者の人でも可能だが、やはり労務の専門家の筆頭は社労士といえる。社労士は、労働法等の関連書類の作成や提出の代行も可能なので、煩雑な事務管理もでき、経営者の仕事を大幅に効率化できる便利人といえる。

また、今は医療保険や年金の問題も、関心を持っている人が増えている。経営層にいる人はもちろん、各会社の従業員やその家族だってそうだ。社労士は、そういう人にとって大きな右腕となるに違いない。

そのため、独立開業をしてうまくいけば、全然食えなくはないし、むしろ年収もうなぎ上りになる。成功者には、障害年金のサポートだけで年収数千万円を稼ぐ人もいると聞く。

社労士資格の活かし方

社労士資格を活かすには、まず自分自身が「社労士資格は素晴らしい資格」だと念ずることが必要不可欠だ。

社労士資格の活かし方には、たとえば以下の方法がある。

勤務社労士あるいは人事労務部門として就職

社労士は大きく分けて開業型と勤務型があるが、ずばり後者の勤務型として資格を活かす方法がある。一般社員からの昇格として勤務社労士になる人もいれば、運良く求人を見つけて採用試験にパスして勤務社労士になる人もいる。

また、勤務社労士にならずとも、人事労務関係の部門に就く上でも、社労士試験に合格したという経歴を活かせる。面接では、社労士試験合格という事実をそれなりの動機を持ってアピールすれば、面接官にインパクトを与えることができるだろう。

ほか、年金事務所に就職したり、行政機関のパート等として働く道も、あるにはある。

独立開業をする

開業については、特に説明の必要はないだろう。

社会保険労務ブロガーや YouTuber になる

今は IT の時代なので、ブロガーや YouTuber として活躍するという選択肢も当たり前になっている。社労士合格という経歴は、ネット上で信頼を得る上でも大きな力を発揮するだろう。

ただ、ネット上に開業して社労士の独占業務を行いたい場合も開業登録が必要となるため、そこは注意が必要だ。

一方、独占業務はしないからという理由で、開業登録ではなく「その他登録」(詳しくは割愛するが、ただ登録したいだけの人にオススメの登録方法)をしている人もいる。

しかし、社労士法の解釈のしようによっては、「その他登録」をした社労士は、非独占業務である相談業務すらできない(未登録ならできるのに!)といった見方もできるため、その際には社労士会に問い合わせてハッキリさせたほうが良いだろう。もしアウトだとすれば、ネット上で相談に乗ったりするのは大きなリスクが伴うことになる(未登録者ならできるっていうのも、奇妙な話だけどね・・・)。

社労士資格といえど万能ではない!ココに注意

上記では社労士資格をべた褒めしたが、当然、万能選手ではないことは念頭に置いておくべきだろう。

自慢は逆効果

当然だが、社労士試験に受かったことを自慢したり猛烈にアピールしても、それはかえって逆効果となる。

語弊があると思うが社労士資格程度では何の自慢にもならないし、たとえ弁護士や医師の資格であっても、天狗になっている人のことをよく思う人はまずいないだろう。

もちろん自信や誇りを持つことは大切だが、面接等では、大々的に前面には押し出さず、しれっと振る舞う方がかえって好印象であるものだ。(逆にしたたかだろうか?)

業種によってはあまり効果なし

社労士資格を活かしづらい業種に応募したときは、履歴書等に書いても良いとは思うが、そこまで大きな効果は期待しないほうが良い。

そもそも、社労士という言葉すら聞いたことのない人もいて、中には「ちょっとうさんくさいコンサル?」と思っている人さえいる。弁護士や税理士に比べたら知名度が低いのは否めない。

仇となることもありうる

社労士試験に合格することを、良く思わない人もこの世の中にはいる。たとえば、何度もチャレンジしたが落ち続け、ついにはあきらめた人など。。。

そういった人が面接官とかを担当すれば、ちょっと癪に障る可能性もある。大人げないとは思うが、相手も人間だから感情的になってしまうものだ。

また、物事を斜めから見る人が相手だと、それこそ面倒なことにもなるし、かえってあなたの評価が落ちてしまうこともありうる。詳しくは「社労士試験に合格するとかえって「転職に不利」って本当?」に書いたので、是非読んでみてほしい。

資格を持っているだけでは単なる理屈家

どの資格においても言えることだが、資格を持っているだけでは、単にその分野に詳しいだけの人で終わる。しかも、 “理屈面” において詳しいだけの人だ。

知識を持っているだけでは、実務に精通しているとは見られないし、仕事人として立派な人ということにはならない。資格勉強と実務は全くもって異なるものなのだ。

いくら難関の資格を持っていても、ビジネスで成功できる人はごくわずか。理屈家で構わないというスタンスであれば別に良いのだが、独立開業の社労士あるいは勤務社労士として活躍したいのであれば、むしろ試験合格後の勉強と経験こそが重要となる。

試験に合格したというのは、この世に生を受けた、ほやほやのヒナにすぎない。

増え続ける社労士という現実から逃げずに

社労士の需要が高まり、この世には必要不可欠となっている社労士。

試験の合格率は、直近の第51回は6.6%。その前の第50回は6.3%、第49回は6.8%。決して高いとは言えないこれらの数値を見れば、社労士なんてそう多く存在していないと思えてくる。

でも、受験者は4万人近くおり、合格者も2,000人を超える。試験は毎年1回あるので、毎年毎年、けっこうな数の社労士卵が孵化していることになる。

もちろん全員が全員社労士になることはない。が、そんな数では、決してレアな存在ではないことが分かるだろう。つまり、需要が高まっているものの、供給は足りているというわけだ。数でいえば全国4万人超で、最近は微増傾向。作業自体も、IT化により効率化・簡素化が進んでいる。

ただ、企業対社労士数で見るならば「社労士は不足している」といった見方もできるかもしれないし、登録だけして活動していない社労士も少なくない。そう考えると、先述の内容とは逆に、まだまだ社労士の数は足りないとも捉えられる。

いずれにせよ、社労士事務所の多くが、客を他事務所に取られまいと必死になっているのは、目を背けてはいけない現実。差別化は当然だし、価格以上のサービスを提供する。所長は所員たちを駒のように扱う。労働環境を改善すべき社労士なのに、サビ残やパワハラのあるブラックな事務所も多いと聞く。

夢を見るのは大切だが、社労士という資格に頼りすぎるのはやめておこう。
現実に目を向け、常にクールな頭で判断するようにしないと、後々自分の首を絞めてしまうことになる。

以上、モチベーションが下がってしまった人もいらっしゃるかもしれない。でも、プロフェッショナルになるということは、それなりの試練を乗り越える必要があるということだ。