社労士試験の独学はきつい!?と思っているあなたへ
これから社労士試験を独学で挑戦しようとしている人、あるいは、始めてみたばかりの人は、
「独学はやはりきついのではないか?」
「独学は無謀ではないか?」
と考えているかもしれない。
そこで今回は、独学で社労士試験に合格した私が、そのきつさについてお伝えしたいと思う。
<話の流れ>
結論から言うと「きつい」
「きつい」「きつくない」の二択で答えを言うならば、社労士試験の独学は「きつい」。
ここで「やっぱりか・・・」「じゃあ諦めよう」と思った人もいるかもしれないが、向き不向きというのもあるし、対策もあるので、今回の記事を読めば一件落着するだろう。
ではなぜきついのか、まず理由を述べたいと思う。
独学がきつい理由
独学がきつい理由は、主に次の5つ。
- 仲間がいない
- 戦略を立てづらい
- 悩みや迷いを解消しづらい
- 常に試行錯誤の連続
- 環境が整っていない
では、1つずつ解説していこう。
仲間がいない
これはもう想像に難くないと思うが、独学は独りで学ぶことだから、当然独りだ。
通学だと仲間(ライバル)もいて、燃えるし、悩みを分かち合ったりもできる。
しかし独学では独り黙々粛々と机に向かう。悩みがあっても、親や友人に聞いてもらえはするが、受験生ならではの気持ちはなかなか理解してもらえない。
孤独に強い人なら良いが、そうでない人には相当のストレスになるだろう。
戦略を立てづらい
通学だと、社労士試験を知り尽くしたプロの講師がいるので、効率良く合格するための戦略やノウハウを教えてもらえる。個人面談などでは、各々に合った方法も聞き出せるだろう。
しかし独学では、自分の頭で考えて計画や戦略を立てなければならない。
戦略を立てなければ試験に合格できないわけではないが、独学だとどうしても戦略がズレがちで、無駄も多くなりやすい。
悩みや迷いを解消しづらい
勉強しているときは、理解が進まなかったりするし、このままの勉強法で良いのか?と不安になったりもする。
通学では、都度講師に訊いて解決していけば良いが、独学では独り悶々とすることになる。
慌てずに冷静になって考えれば解決したりもするが、時間がかかったりもする。非効率といえば非効率だ。
常に試行錯誤の連続
上の話にもつながるが、独学では常に試行錯誤を繰り返し、自分らしい勉強法を見出していくことになる。
通学だと講師の敷いたレールに乗っかっていけば良いかもしれないが、独学ではあなたがレールを繋いでいくことになる。
良く言えば自由。悪く言えば何も無いし、全責任を自分で負うことになる。
環境が整っていない
通学であれば、理路整然と机や椅子が並ぶ空間で学習できるが、独学だと常に環境が整っていない。
自宅で勉強することも多くなると思うが、インターネットでサイトやYouTubeを観てしまったり、テレビやDVDを観てしまったり、お菓子を食べたり、色っぽいものを見てしまったり、寝たりと、まあ誘惑は多い。
独学のメリット
上では独学をディスってしまった。「これじゃあ自分には無理かもな」と思った人もいるだろうが、独学にも良いところは多い。
思いつく限りざっと挙げると、
- お金がかかりにくい
- 時間節約が可能
- 計画も融通が利く
- 寝たいときに寝て、やるときにやれる
- 生活スタイルに合わせられる
- 堂々と屁をこいたり鼻くそをほじったりできる
- 自力で得たものは一生の宝物になる
- 合格後、自慢する気がなくても「凄いね」と言われる
という感じだ。
とにかく自由だから、束縛感もないし誰の監視もないから、面倒なストレスには悩まされない。通学時間も無いし、ノルマも無いし、時間や労力の節約が可能。
しかも、合格すれば「自力でやれた!」と自信もつく。私なんかは、社労士事務所の採用面接では「独学!?優秀だね」と評価までされた(実際優秀かどうかは別問題だけど)。
どうだろう。
独学のメリットを知ると、「よし!自分も頑張ろう!」って思えてこないだろうか?
そう思えるなら今日から早速やってみよう!!
とはいえ、やはりきついのは事実。
だけど対策を立てれば、きつさを軽減することができるので、以下にてお伝えしていきたい。
対策を立てて、きつさを減らそう
上のほうでお伝えしたように、独学には独学なりのきつさがあるが、次の対策を立てることで、ずいずん楽になると思う。
- SNSを活用する
- YouTubeやブログ等を見る
- たまに通信教材やセミナーを活用する
- ご褒美を設定する
では、順に説明しよう。
SNSを活用する
仲間が欲しい場合は、SNSで受験仲間を見つけると良い。
たとえばTwitterでも、社労士受験アカウントを作って色々つぶやいている人が多い。交流が苦手でも、色んな人のツイートを見ているだけで勉強になることもある。ちなみに、大原のアカウントは、社労士試験にまつわる有用な情報をクイズ形式で提供していたりする(R2年3月12日現在)。
ただ、SNSには不正確な情報を流している人もいるので、そこは注意しよう。
また、あまりのめり込みすぎると、みんなの頑張りを見ることでかえって焦ったりするので、節度を保って利用することをオススメしたい。
YouTubeやブログ等を見る
YouTubeやブログ等では、予備校や塾、ひいてはフリーの人も、社労士試験にまつわる情報を提供していたりする。中には有料級のものもあり、非常に参考になる。
独学だとどうしても森に迷い込んでしまうが、学習方法についての解説を語っている人もいるので、良き道しるべになったりもする。
ただ、鵜呑みにすれば良いってもんではないので、自分の性格に合った情報収集を心がけよう。
あれもこれも見ると かえって疲れるので、自分の気に入ったものだけを中心に見るようにすると良い。
たまに通信教材やセミナーを活用する
通信教材やセミナーにも色々あり、1年を通してのカリキュラムばかりではない。
あらゆるサービスがあるので、単発で購入してみるとか、セミナーを受講してみるとかすると、モチベーションが高まったり、良き道しるべにもなったりする。
「それじゃあ独学とは言えんだろ!」というツッコミもあるかもしれないが、そういう人は、無理に受ける必要はない。その代わり、自分なりのモチベーションUP術を見出してみよう。
なお、模試も、試験直前期になると頻繁に開催される。独学の人も、1つか2つくらいは会場で受けてはいかがだろうか。緊張感のある中、ライバルの様子をうかがうことができる。
と言いつつ、私は会場模試を一度たりとも受けたことがない。市販模試を何回か図書館で解いたのみ。孤独を貫くなら、是非真似をしてみてくださいw
ご褒美を設定する
人間は単純なもので、何らかのご褒美を設定するだけで、モチベーションが上がりやすい。
たとえば、「今日はこの分野のココを徹底的に勉強すっぞ!」と決め、タスクが完了したら美味しい物を食べるとか、誰々と遊ぶとか、そういったご褒美を用意する。
「甘ったれんな!」と怒る人もいるかもしれないが、それを決めるのはあなた自身。他人がとやかく言う必要も義理もない。
私個人の考えとしては、やはり緊張と弛緩のバランスは大事だと思う。一日中がむしゃらに勉強すりゃあいいってもんではない。
もちろん個人差があるので何とも言えないが、要は労働の概念と同じ。ムチ打って働きまくったって生産性は上がらないでしょう?
ご褒美と、できればワークライフバランス・・・いや、スタディーライフバランスとかスタディーワークライフバランスとかを心がけて受験生活をお送りください。
きつい中でも試行錯誤して楽しく!
以上、少し長くなったが、独学がきつい理由やメリット、そしてきつさを軽減するための対策についてお伝えしてきた。
これでもまだあなたは不安に思っているかもしれないが、厳しいことをいうと、たとえ予備校に通ってもきっときついと思う。
きつさの質は違うと思うが、勉強は楽ではない。それに、予備校に通うとなれば、通学に時間がかかるし、カリキュラムに沿って勉強しなきゃいけないし、講師や仲間との相性もある。また、予備校は素晴らしいと思うけれど、甘えてしまったらやっぱり落ちる。
きついのはみんな同じだ。
でも、そのきつさの中にも、勉強の面白さを見出せば、モチベーションは保てる。
試行錯誤を繰り返し、必ずや合格をつかみ取り、次なるステップへと繋げていきましょう!!