士業にとってダブルライセンスより重要な「プログラミング」
社労士の資格を取った方やこれから取ろうとしている方。そして、弁護士・税理士・中小企業診断士・宅建士・行政書士など、他の士業に携わっている方や携わろうとしている方。
今、そういった方にお伝えしたいことがある。
それは、
ダブルライセンスを取得するよりも重要なことがある
ということだ。
たとえば社労士なら、中小企業診断士や行政書士の資格をダブルライセンスとして取得しようとする人が割と存在しているけれど、なるべく将来安泰でありたいのであれば、それらの資格を取得するより先に身につけておくべき “スキル” がある。
そのスキルとは、IT、特にプログラミングだ。
今回はその重要性についてお伝えしていきたい。
なお、かく言う私は、こうやってブログを書いてはいるが、プログラミングについてはほぼ未経験である。そのため、あるプログラミングスクールのカウンセリング等を受けてみたので、それについても後半で触れていく。
<話の流れ>
なぜ、プログラミングが重要か
プログラミングが重要である理由は、そう、これからの時代(というかすでに今現在もだが)はITの時代であるからだ。その証拠に、小学校でも、2020年度からはプログラミング教育が必須となっている。
つまり、プログラミングが算数や国語や音楽などと同じ土俵に立つわけだから、「プログラミング=常識」という認識が世間に浸透してくる。そして今の子供たちは、幼い頃からスマホを触り、いとも簡単に扱ってしまえていたりする。そういう子たちが大人になる頃には、ITはガスコンロ並みに当たり前のものとなっているだろう。
逆に言えば、プログラミングができない人は、時代の潮流に取り残され、非効率な業務になる上、ライバルにも出し抜かれ、さらには若者たちに嘲笑され、世間から「古臭い」というレッテルすら貼られて、イメージダウンにもつながっていく。
「私はこのままでいい」という信念をお持ちの方は、別にそれはそれで良いとは思う。しかし、まだ未来の人生が長い方は、今ですら状況の厳しい士業において、より安全・安心に食べていくために、プログラミングのことを気にかけてみるのが賢明だ。
ココにプログラミングを取り入れる
実際に士業に携わっていても、今現在、そこまでプログラミングを必要に感じるシーンはなかったりする(もちろん事務所によってさまざまではあるが)。
たとえば私のいる社労士事務所では、社会保険労務にかかわる書類作成や提出代行、就業規則の作成、助成金のアドバイスや申請、そして給与計算や労務相談などを行っている。一見すると、プログラミングは全く関係ない気がしてくる。
ところが、それは「プログラミングを意識してこなかった場合」の落とし穴であって、いざ意識してみると、プログラミングスキルがあることによって事務所のサービス向上を狙うことができることに気づく。
たとえば、
・ホームページ制作
・ECサイトの充実化
・業務管理システムの構築
という点で活かすことができるし、さらには、
・本来の業務の効率化
・非ルーティンワークや人間力が必要となる業務の強化・差別化
といった点も叶えやすくなってくる。
現状では維持できていても、これから先は、ITのさらなる進化により、プログラミングだけでなくあらゆるIT知識の向上が必須といえるだろう。
私自身、今プログラミングスキルが無いことが非常にもどかしく思っている。
アウトソーシングではなく自分がスキルを身につける
「社労士もプログラミングを学ばないと生き残れない時代」という記事では、以下のように書いた。
(プログラミングができるようになると)軽費削減を叶えられる上、自分で自分の思うような仕上がりに持っていくことができる。他社がやると、そのための打ち合わせや意思疎通が必要になったり、どうしてもズレが生じたりして、時間やお金のロスにつながってしまう。
すでに、アウトソーシングでIT関連会社等にホームページ制作や業務ソフトのメンテナンス等を行っている士業事務所も多いと思う。
けれども軽費や時間的効率を考えた場合、生き残るためにはなるべく自己完結できることが望ましい。これから先ITがもっと浸透してきたとき、事あるごとにアウトソーシングで依頼していてはキリがない。
だから、プロのエンジニアにしか対応できないようなトラブルはアルトソーシングで良いと思うが、日頃の業務で必要な対処や、ちょっとしたトラブルは、自分や他の所員で対応するのが良いだろう。もちろん、サービスの向上を図ることも含めて。
ダブルライセンスは必要ないのか
「○○士の資格を取ったから、今度は△△士の資格を取ろう!」という方にとっては、今回の話はちょっと「え・・・ズレてない?」と感じられたかもしれない。
でも、これが時代ってもの。
どんな業種であっても、まずは時代についていけるようにしないと、いくらライセンスを増やそうが、ただの資格コレクターとなってしまう可能性もある。
ちょっといやらしい話だが、稼げる人は、たったひとつだけの資格でも稼げる。いや、資格や学歴なんてなくても、稼いでいる人は山ほどいる(もちろん独占業務以外で)。そういう人たちは、時代の変化に敏感だ。
とはいえ、ダブルライセンスは、それ自体素晴らしいことであると思う。特に難関資格のダブルライセンスは、それだけでも希少価値の高い人材になるわけだから、シングルライセンスよりは遥かに優位に立てることは確かだ。トリプルライセンスともなれば雲の上の存在。他の資格が必要と思うならば取得をしていきたいものだ。
ただ、今回の話は、ダブルライセンスの是非とは別次元(というより低次元)にある、と考えていただきたい。
具体的なプログラミングアクションプラン
ここまでプログラミングの重要性について語ってきたが、「重要であることは分かったけど、じゃあ具体的にどうしたら良いの?」と思っている方も多いと思う。
でも、明確に言えることは、とりあえず、
プログラミングの学習をスタートする
ということだ。
ではどうやってスタートしたら良いのか・・・。
そこがひとつ問題ではある。
現状の把握
何よりも大事なのは今ある本業だ。
プログラミングを始めたせいで本業に差し障りがあっては元も子もないので、時間の使い方や、業務の仕方の変更などを検討して、学習を始めるようにしたほうが良いだろう。
また、今後の学習スタイルを決める上でも、現状をきちんと把握しておくことは非常に有効なことだ。
プログラミングスクールや教材の検討
プログラミング未経験者や初心者にとっては、まずはプログラミングスクールや教材の吟味が大切なタスクとなってくる。
私が色々調べてみた結果、良さそうなのは下記のもの。
・TechAcademy(PR):オンライン完結型、オススメコース診断可能、無料カウンセリングあり ・テックキャンプ ※ 新型コロナの影響で、本来の内容とは異なる場合があるためご留意ください。 |
似ている名前だが、運営会社は異なる。
どちらも無料カウンセリングがあるので、まずは相談から入ってみると良いだろう。
私は、転職も視野に入れているため、テックキャンプの無料カウンセリングを受けてみた。そのときの詳細については、こちらの記事をご覧ください。
また、テックキャンプは、無料カウンセリングとは別に、無料のオンライン説明会
以上のような場所で、まずは方向性を決めることが大切だ。
プログラミングといっても、その世界は広く深いため、ここで一概に「これがオススメのプログラミング言語!」と言うことはできない。あしからず。。
ほか、完全なる独学でプログラミングを学ぶ方法もあるだろう。
今はネット社会が充実しているので、無料で公開してくれている人もいる。
ただ、ITの世界は移り行きが早いため、ネット上の情報が古びている可能性もあるので注意が必要だ。また、学習サポートやキャリア相談のことを考えたら、先ほどのスクールとかのほうが安心ではあろう。
以上、今回は、士業の人にとって大切なお話をお伝えした。
私なんぞが語るのはおこがましいが、私自身の備忘録を兼ねてまとめてみたので、どうかご容赦いただけますと幸いです。