★当ブログでは、Googleアドセンス広告や、記事によってはアフィリエイト広告を貼付しております。

いちいち部下にネガティブな言葉をかける上司は一体何が楽しいのか

こんな上司はいないだろうか。

「最近仕事どう?」と問われて「大変です」と答えると「はあ!?これからもっと忙しくなるんだけど?」と脅してくる上司。一方、「心にも余裕が出てきて、楽しくなってきました!」と答えると「楽しいの?世の中甘く見ないでね」と揚げ足をとってくる上司。

頑張って頑張って電話に出たのに「そんなたどたどしさでは信用してもらえないよ」とダメ出ししてくる上司。逆に丁寧に応対しても「堅いなあ」と突っ込んでくる上司。

メールの宛先を間違えたことに気づいてひとりでにショックを受けているときに「お前信用なくすぞ。責任感を持って仕事しろ」と責めてくる上司。前と同じミスをしてしまって自責の念にかられているときに「前にも言ったよね?やる気あるの?」とクギを刺してくる上司。

新しいタスクの前にブワーッと説明されてキョトンとしていると「言ってる意味分かる?」と攻撃的になる上司。自分なりに考えて意見を言ったのに「でもそれは違うw フツーはこうでしょ」とジョーシキを振りかざしてくる上司。

・・・もう、枚挙にいとまがない。

そういった上司は、部下の成長を本気で願っていなかったり、不幸自慢することで自分の存在価値を高めようとしていたり、ひどい場合には部下の幸せを妬んでいたりする。

そして厄介なのは、「部下の為を思って言っている」と本気で思っている上司だ。

部下は傷つき、モチベーションも削がれる。…それが現状にもかかわらず、部下の為と思ってネガティブなことを言い放つ上司は、「いいことをしてやっている」とか「こんなに部下のことを見守っている上司はいないだろう」と思っていたりする。

人間、成長していくためにはある程度の厳しい経験も必要になってくるかもしれないが、そんなことは、若者であっても薄々気がついているだろうし、どうせ経験しないと分からないし、そもそも厳しくなく終わってしまうことだってあるかもしれない。

なのに、わざわざ悪態ついてくるとは、なんとも浅ましい。

何か失敗したりうまくいかなかったりしたときは、本人は、周りの人より何十倍にも、ツラい思いや後ろめたい気持ちになっていると思う。

そんな状態のときに、上からネガティブなことを言われて、部下の心は元気になるだろうか?ヤル気がみなぎってくるだろうか?

・・・私は、まずならないと思っている。ドMでない限り。

新人が電話で変なことを喋ってしまっても、受話器をとって見ず知らずの人と話しただけでもスゴい成長なのに、なぜそこを褒めない?なぜ、言葉づかいが悪いだの、話す手順が分かりにくいだの、滑舌が悪いだの、ダメ出しばかりするのだい?

そういった悪い点は、わざわざ言わなくても本人は分かっていたりする。仮に分からないとしても、部下が喜ぶ言葉を先に投げかけてあげる。で、ダメな点をダメと言わず、「じゃあ、今度はこうしてみようか!」と、ポジティブで建設的なことばで伝える。

そうすれば、きっと部下も安心するし、さらにがんばろうという気になるはずだ。

「厳しいことを言ってやらないと甘い人間になる」と思っている人も多いと思うが、そんなことしなくても部下を成長させることはできる。厳しく当たってしまうと、かえって萎縮し、ヤル気も削がれ、怒られないために行動するネガティブ人間になり、日和見するようになり、リスクを恐れるつまらない人間になってしまう。そして上司のことを嫌いになり、最悪、人間不信にもなりうる。

で、最後に言っておくと、深層心理的には、きっと、ネガティブ上司は部下のことを馬鹿にしている。そう、そういう上司は、マウントをとることで悦に浸っているにすぎない。

そこには、部下に対する敬意は全くない。部下だって人間だ。上下関係はあっても良いが、その前に人間対人間であることを忘れるな!と言いたい。

お客さんの前ではヘコヘコして馬鹿丁寧な人でも、部下への接し方で人間性は分かる。お客さんに腰が低くても部下にツラく当たる人は、完全に長い物に巻かれ、損得勘定で動くような人だ。

そんな人と一緒にいると、その性質がだんだん自分にも乗り移ってくるような気がして、ちょっと怖い。自分の意思を持ち、常にポジティブな事をイメージして、「あんな上司にはなるまいぞ」と強く心に誓って、ネガティブ上司の言う事なんて雑音騒音と思って過ごしていきましょう!