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入社初日に辞めることについて思うこと

「入社初日に辞めるだなんてかっこいい!」

といった声もある一方で、

「迷惑極まりないし非常識。かっこ悪い」

といった声もある。

さて、あなたはどっちのタイプだろうか??

社会に対して反感を抱いている人や、ブラック企業を経験した人、仕事でイヤな目にあった人の中には、前者のように思う人が少なくないだろう。

逆に、正義感の強い人、自分はしっかりした大人だと思っている人とかだと、後者のように思うかもしれない。

しかし私は、

半ば「よくやった!」、半ば「どうでもいい」

と考えている。

実際、社労士事務所と企業の人事・総務で勤めてきたので、人一人採用するときの流れなどは一応は把握している。ただ、下っ端だったので、人事権はなく、組織のことを采配することもなかった。

それ前提で言っても、やはり「よくやった!…けど、どうでもいい」のである。

入社初日に辞めようが辞めるまいが、その人が自分の意思で辞めるのであれば、それはその人の人生だ。そう意味では、よくぞ自分で決断し行動に移したものだ思う。

迷惑がかかると批判する人もいるが、そう考えること自体、ちと傲慢じゃないだろうか。

迷惑などかけずに生きる人はいない。何をしても迷惑がかかるときはかかる。そして迷惑をかけられることもある。どう生きていようが、それは変わりゃしない原則のようなものなのだ。

ならば、自分のしたいようにすればいいじゃないか。もちろん法律に違反するとかはダメだが、入社初日に辞めることは法律上もちろん問題ないし、それ以前に、本人の自由だ。

まわりの連中は、その人が一人辞めようとクビになることはない。それに給料をもらえる。人員不足とかで困るのであれば、それは経営者の問題であり、辞めた人に責任を求めるなんぞおこがましい。また、採用過程における面接等にも、何かしらの改善点が残されているかもしれないので、辞めた人を悪く言うのはおかしい。

そう考えたら、入社初日に辞めた人に対して怒る理由など特に見当たらない。もし怒れてくるのであれば、その正体は会社に対する怒りなのではないか。そう、人的配置の甘さや過重労働、そしてやりがいの欠如に対する・・・。

私が社労士事務所に勤めていたときも、入ってすぐに辞めてしまった人の手続きをしたことがある。上司は「迷惑でしょ。非常識じゃんこの人」と怒っていたが、私は内心「よくやった!…けど、人の人生なのでどうでもいいわ。私はたんたんとやるべき仕事をするのみ」と思っていた。


以上、こうやってわざわざブログに書くのもどうかと考えたくらいどうでもいいことだが、一応、人事事務の担当経験のある者の意見として述べてみた。

誤解のないように言っておくと、入社初日に辞めるのは、採用された側と採用した側の双方にとって、不幸なことだとは思う。つまり良いマッチングができなかったというわけだからね。

そういや、似たような話(かどうか分からない)が、恋愛のマッチングアプリでも、せっかくマッチングしても挨拶文ひとつ送っただけで無視されてしまうケースがこれまでにけっこうあった。

その瞬間は「なんで!?」と思うけれど、後々になって、それもその人の人生だからどうでもいいと、最近少しは考えられるようになってきた気がする。