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仕事にも影響?『ミュウツーの逆襲』で泣けない人は感情がないのか…

昔、ポケットモンスターの劇場版『ミュウツーの逆襲』を観に行ったことがある。その後も、今となっては懐かしのVHSで、何度も観た。

しかし、振り返ってみるに、私はその映画で一度も泣いたことがない。ネットで調べたり身近な人に訊いてみたりしたら「泣ける」という意見ばかりだったので、そこで初めて「あれって、泣けてくる要素、あったっけ??」と疑問に思ったほどだ。

泣けるシーンは、サトシが石になってしまってピカチュウや他のポケモンが泣くシーンや、クローンが本物を殴るシーンなどのようだ。うん、そういったシーンは何となく覚えている。

が、私は至って冷静な心で観ていたと思うし、今でも、いざ観てみたら泣かないだろう。

・・・これは私がおかしいのだろうか。

Twitter とかでは、『ミュウツーの逆襲』でわ泣けない人のことを「人間じゃない」とか「感情がない」とか言っている人も見かけたが、私は、人間じゃないのだろうか。感情がないのだろうか。私は一体、誰なんだ…??クローン未満の生物なのか、、、。

いや、私にも感情はある。人間だ。

アニメや映画やドラマを観て泣いたことがあるし、ペットを亡くしたときも悲しくて悲しくて仕方なくて枕を濡らした。先生に怒られて泣いたこともあるし、ムカついてムカついて職場で喧嘩したこともある。昔もらった誕生日プレゼントは嬉しかったし、社労士試験に受かったときはこの上ない安堵感。好きな人と一緒にいる時間は楽しいもので、家族との時間も幸せなもの。

以上のように、喜怒哀楽はちゃんとある。

だが、ひょっとすると “ツボ” が少しズレているのだろうか。

もちろん悲しいシーンで泣けるのは理解はできるが、どうも、他人とツボが近いときとそうでないときとがある。

この感情のツボのズレは、仕事上の観点から見たら少し厄介で、顧客の感情をうまく読み取れずに、違ったテイクをしてしまう可能性があるわけだ。つまりは、自分は良かれと思ってテイクしても顧客を満足させられず、逆に自分は嫌だと思ってテイクしても然り。

前職でも、私は所長に何度も言われた。「お客さんが喜ぶことをしろ」「あなたはズレてる」と。「フツーこうこうすると、あなたがお客さんだったら嬉しいだろう?」とか「こんなやり方だとお客さんは怒るぞ!」とも言われた。上司は「そうそう」とうなずいていたが、私は「そうでもないです」とか「私ならどうとも思いません」と素直に答えた。そしたら「は??お客さんは違うんだよ!」と叱られた 汗

このように、感情のツボのズレは、価値観のズレにもつながることがある。それがトラブルなどを引き起こすこともあるだろうから、感情のツボの一致度は案外重要なのかもしれない。

でも、人間が皆、「自分と人とは違う」と認識すれば、トラブルも減らせると思う。

「私はこうだから、あの人もこうに違いない」と頭から判断するのは危険。お互いの仲が深まってくればそれも通用するのだろうが、相手への理解が深まっていないうちは、相手の感情のツボを探すことが必要となる。

だから私も、顧客のことをよく知っている所長の言う事にはもっと耳を傾けるべきだった。逆に所長も、「お客さんは…」と主語を大きくせず、「 “あの” お客さんは…」と限定的な表現をした上で「あなたの感性も否定しないが」と一言添えるだけで、私はまだ納得できたのかもしれない。

みんなが泣くような『ミュウツーの逆襲』で泣けない私は、人一倍、他人の感情の理解に苦労するのかもしれないが、これからもまわりの人の感情に目を向け、共感はできずとも、なるべく理解はしていくように努めたいと思う。