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高校生でも社労士になれるか?

社会保険労務士(社労士)になる人は、その多くは30代以上。20代もそこそこいるものの、10代ともなれば、試験合格者はいても、実際に社労士として生計を立てている人は聞いたことがない。

そう、結論からいえば、

高校生は、社労士になることができない(国家試験の受験はできる可能性がある)

のだ。
要件さえ満たせれば社労士試験を受験できるが、その後の登録はできないというわけだ。

では、もう少し詳しく説明していこう。

大卒じゃないと受験できない!はウソ

ちまたでは、「試験を受験するには未成年はムリじゃないの?」といった声が聞かれることがある。また、「行政書士や司法書士等と異なり、受験資格に大卒という学歴が必要である」といった論調も見かける。

しかしそれはウソ!

たしかに、受験資格の要件の中でメジャーなのは大卒なのかもしれないが、大卒者でなくても受験資格を得られる道がある。
もったいつけずに言えば、そう、

行政書士の国家試験(受験にあたり年齢制限は特になし)に合格すれば良い

というわけだ。
また、厚生労働大臣が認めた国家試験の中で受験できるものがあれば、そちらから攻める手もある

ともかく、受験資格については試験のオフィシャルサイトに載っているので、一度よくご覧になってみると良いだろう。まずは自分の力でしっかり調査すること。これは実務をすることになっても重要なことだ。

合格後、社労士登録はできない

合格してからは、2年間の実務経験(合格前の期間も含む) あるいは 事務指定講習修了のいずれかの要件が備われば、社労士登録へと進め、社労士として働けるようになる。

しかしながら、

未成年者は登録できない

ということが、社労士法第5条(下記)から読み取れる。

第五条 次の各号のいずれかに該当する者は、第三条の規定にかかわらず、社会保険労務士となる資格を有しない。
一 未成年者
二 成年被後見人又は被保佐人

以下省略

でも私は応援したい。

「やる!!」と覚悟を決めているのであれば、登録できなくても、後ろを向かずに、合格を狙ってとりあえず挑戦してみることだ。高校の先生や進路相談担当者は後ろ向きな事を言うかもしれないが、そんなの蹴散らしてアタックあるのみ!

社労士として働くことの現実的な話

要件さえそろえば、20歳になれば社労士になれる。社労士登録さえすれば、所定の日から社労士。「私は社労士です」と名乗りを上げることができる。

しかし現実なことをいうと、社労士として開業するにも就職するにも努力が必要だし、まだまだ社会経験が浅いとなれば世間の目も厳しい。他人から一人前の社労士として認められるようになるには、想像以上の苦労が待ち受けているはずだ。

・・・と、シビアなことを書いてしまったのでポジティブなことも書くと、そもそも高校生のうちに試験に合格できれば、たとえ登録でなくても、それ自体すごいこと。当然尊敬に値するし、ひょっとしたら社労士界隈でも噂になるかもしれない。また、将来的に、そのレアな経歴は必ずや武器になるだろう。さらには、若くして社会保険の勉強をすること自体も、多くの大人たちに爪の垢を煎じて飲ませたいくらいだ。

高校時代は、栄光や名誉を夢見る歳頃かと思うが、実力をさらけ出さずに静かに噛みしめるのもまた、素晴らしい生き方だ。見ている人は見ているし、立派な人間性というのは、おのずとにじみ出てくるものだ。

高校生のうちには社労士になれないからといって気を落とさず、試験合格を勝ち取れるよう、早速出陣してみよう!ぜひ下記の記事から読み進めていただきたい。

初心者向け!社労士試験の勉強の始め方