経験者は語る!社労士試験の独学におすすめのテキスト3選
「予備校は高い」「通信も高い」「予備校はめんどくさい」「通信もなんだかんだウザい」「だから独学で合格してやるんだ!!」
今日は、そういう思いを抱いている方に、合格をグッと近づけられる独学向けのテキストを3つご紹介したいと思う。
ところで社労士試験は、ご存知のとおり難関試験だ。世間には「独学で合格なんて無謀だよ!」と笑う人がいる。まだ何も始まっていないのに、独学で頑張ったこともない人間ほど出鼻をくじいてくる。黙れと言いたくなるよね!
でも、あなたはそんな人の声はきかなくて良い。独学でやると決めたのであれば、正々堂々、それで勝負をしようじゃないか!
なお、私は独学で合格したが、1度敗北しているので、そのときの反省点についても、後半にてまとめてみた。是非参考にしていただきたい。
<話の流れ>
初心者にはユーキャン「速習レッスン」がベスト!
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先に断っておくが、私はユーキャンのまわし者ではない。だが、実際に私も愛用していたのが、ユーキャンの「速習レッスン」というテキストだ。
およそ1,000ページある(2020年版は3つに分離可能である)が、合格に必要な知識は、これ一冊で得られると言っても過言ではない。初心者なら必ず読んでいただきたい一冊だ。
「速習レッスン」の特長
- 受験に必要な知識がバランス良く網羅されている
- 初心者でも、これ一冊で択一式も選択式も対策が可能
- 3冊に分離でき、ページの材質も滑らか
初心者にとっては一冊読み切るのは大変かもしれないが、科目が違っても、似たようなセオリーの内容も多々ある。だから、読み終わる頃にはだいぶ点と点がつながる。
「速習レッスン」が100%網羅しているわけではないが、初心者にとって、必要な知識と精神的負荷の均衡を保てるのが、このテキストだと思う。言い換えれば、これより簡単だと知識不足になり、これより詳しいと挫折の原因になる。
「速習レッスン」は最もバランスの良いテキストといえる。
「速習レッスン」のマイナス点
- 黒と赤の2色刷りだから地味
- 行間がビッシリしていて圧倒される
- 法改正や一般常識の対策は別途必要
およそ1,000ページの中に2色刷りでビッシリ詰め込んであるため、はじめは読みづらさを感じ、圧倒されるかもしれない。
でも、そのうち慣れるとは思うし、2色だからこそかえってチカチカせず、自分で書き入れたメモを後から見ようとしても、すぐに目が付く。
注意点としては、社労士試験の内容は法改正が多いため、テキストの内容も適宜公式ページで訂正・変更の確認が必要。また、一般常識(特に労働)については「速習レッスン」だけだと弱いため、一通り学習を終えたら、別途テキストや問題集を購入すると良い。
ボロボロになるまで使い倒せ!
「速習レッスン」に書いてあることは全て試験に出されうるものばかりだから、隅々まで読み、ボロボロになるまで使い倒そう。
私がはじめて受験した2017年のときの「速習レッスン」(当時は分離できず)は、下の写真のとおり。
これはまだ綺麗なほうで、試験会場では、ボロ雑巾のようにボロボロになっていた人もいた。
それくらい使い込んで勉強することが肝心で、ただ一通り読んだだけではダメ。必要なメモは適宜書き入れ、やがて問題演習をするときには、苦手箇所にマーカ―を入れたりと、いろいろな工夫をして使い倒していこう!
ちなみに、私は、勉強中にイライラしてしまい、「速習レッスン」を投げつけたこともあったし、下の写真のように殴り書きをしたこともしょっちゅうw




どうだろう。「速習レッスン」への愛を感じとっていただけただろうか?
2020年版の「速習レッスン」は、私も実際、社労士事務所にて参考書として携えてある。別のメンバーにも持っている人がいて、実務面でも使いやすいテキストだと分かる。
もっと簡単な入門編から入りたいなら「はじめてレッスン」
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「速習レッスンでは難しい気がする!」「いきなり1,000ページも読むのはキツい!」という方は、同じくユーキャンの「はじめてレッスン」が良いだろう。
読みやすさやとっつきやすさで言えばNO.1かもしれない。
「はじめてレッスン」の特長
- オールフルカラーで、ページ数も「速習レッスン」の3分の1
- とにかくとっつきやすい
- 全体像を把握しやすい
特に説明するまでもないだろう。入門書としては最適。
「はじめてレッスン」のマイナス点
- これだけで合格はまず無理
- あくまで入門書であり、必携テキストとまでは言いにくい
- 元々人事労務管理に詳しい人は必要ない
これも特に説明するまでもないと思うので、以上。
さらなるレベルアップにはTACの「合格テキスト」
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2年目のチャレンジをする方や、「速習レッスン」では物足りなくなった方は、TAC “よくわかる” シリーズの「合格テキスト」を買い揃えてみてはいかがだろうか。
これは、科目別に11冊に分かれている。非常に詳細に内容が書かれているので、難問にも対応できるほどの知識を得られる。
「合格テキスト」の特長
- 細かい知識まで獲得することができる
- ほど良く隙間があって読みやすい
- 合格可能性をグッと高めることができる
各科目に分かれていることからも、それぞれの科目について入念に学習できる。労務マニアや年金マニアを目指す上でも最適だ。2年目以降、余裕がありそうなら是非これで学習してみよう。
逆に言えば、量的にオーバーな気もするので、合格に必要な知識だけ効率良く得たい!という場合には不向き。それに、さほど重要でない箇所まで重要っぽく書いてあるから、完璧主義者だと脳がパンクする。
なお、民間検定である「年金アドバイザー」の勉強をする上でも、このテキストの年金科目はかなり役に立つから、そういう意味でもオススメなテキストだ。
「合格テキスト」のマイナス点
- 黒と赤の2色刷りだから地味
- 持ち運びに不便
- 順に出版される
たとえば図書館とかで勉強したいとき、全冊を持っていくとなると、大きなリュックを背負っていかなければならなくなる。
あと、労働基準法から順に、時期を置いて出版・販売されるので、年金科目や一般常識は、どうしても春頃になりかねない。また、後の科目を集中的に読んでしまうと、先の科目の内容を忘れていくので、適宜復習しながら読み進めないと危険。
したがって、2回目以降であり、かつ基礎力がある程度あり、セルフマネジメントをきちんと行いつつ学習できる方には、「合格テキスト」を強くオススメしたい。
下の写真は、私が使っていた2018年版だ。今はレイアウトが異なるのでご留意いただきたい。
私は1年目「速習レッスン」→2年目「合格テキスト」
上で申し上げたとおり、ユーキャンの「速習レッスン」は、独学で効率良く合格レベルに達するには最適なテキストだ。
その根拠としては、私自身、「速習レッスン」で約8ヶ月勉強して、2017年の択一式・選択式のどちらも基準点を超えることができた。「速習レッスンなんて所詮は市販書w」と馬鹿にする人もいたが、全然イケると思った。
だが、私も詰めが甘く、選択式の科目別の基準点で健康保険法だけ1点足りず、2017年は不合格となった。このときの選択健保は難問だと言われたが、1つの空欄を除き「速習レッスン」にもしっかり記載されていた内容だった。「ちゃんと隅々まで読んでいれば・・・」と悔やんだ。
2年目の2018年は、少しでも多くの点をもぎ取るため「合格テキスト」を選んだが、ぶっちゃけ、「速習レッスン」でも対応できる試験だったように思う。ただ、難度の高い回となる可能性もあるので、念には念を入れたいなら、「合格テキスト」での学習をしたいところではある。
とはいえ、何年か前にあった、難問ならぬ “奇問” の場合は、どんなテキストを使っていても歯が立たない場合がある。そんなときは、一種の事故だと思ってあきらめ、思考力や想像力を使い、出題者の心理を読み解いていくしかないだろう。
以上、社労士試験の独学におすすめなテキストをご紹介した。
- ユーキャン「速習レッスン」
- ユーキャン「はじめてレッスン」
- TAC「合格テキスト」
この3種類、是非自分に合いそうなものを試されてみてはいかがだろうか。
勉強は大変かと思いますが、心より応援しております。