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社労士試験で一番怖かった科目は、やっぱり労一!効率的な対策法分からず

今回は、社労士試験の勉強の中で一番怖かった科目を語ってみたい。

はっきり言う。

社労士試験の勉強で一番怖かったのは、ずばり、

労務管理その他の労働に関する一般常識(略して労一)

だ。

労一が好きだという人もまれにいた気はするし、内容的にはたしかに興味深く、大切な事ばかりだ。実務に携わりたい人にとっては、あらかじめしっかり勉強しておくべき科目ともいえる。

だが、試験に合格することに焦点を当てた場合、労一は実に怖い科目だと感じた。

「労一が嫌いな人、手を挙げて〜!」と言ったら、きっと社労士試験受験生のほとんどが躊躇なく手を挙げるのではないだろうか?

一応説明すると、労一は、とにかく試験範囲が広すぎる・・・というか、どういう角度からも出題できる性質があり、いくら対策をしてもきりがなく、なおかつ的を絞ることもできない厄介な科目なのだ。

「一般常識」と銘打っていることから分かるように、 “出題者側にとって” 常識であることなら、何でもかんでもネタになる。「厚生労働白書の何ページから何ページまで」とか「今年はこんな労働統計ネタを中心に出題します」とか「今年は労働関連法に限定します」といったヒントも無いし、傾向もつかめないので、とにかく出来る限り手広く対策をしなければならない。

かといって、労一ばかりに費やす時間はなく、いくら時間があっても足りない。むしろ他の科目が疎かになり、コスパも悪い。逆に「今年はここが出そう!」とヤマを張って勉強しても、外れる可能性のほうが断然高い。

本当、労一は実に勉強しづらい科目だったよ。

じゃあ私はどうしたのか?というと、とにかくテキストに載っている労働関連法を中心に勉強し、日頃から労働関連のニュース(に限らず社会経済のあらゆるニュース)を流し読みしたりした。もちろん、過去問も解いたし、時間があるときには白書を流し読みしたり、旬な統計データに目を通したりもした。莫大な時間を労一に割くことは憚られたので、まとめて勉強するというよりは、細切れの時間を使い、なるべく毎日ネタに触れるような感覚で対策をした(暗記は二の次)。

そうすることで点と点がつながり、おのずと嗅覚も向上していった気がする。だから初見問題が出ても、「ああ、こういうことだよな」と、ある程度落ち着いて思考を巡らすことができるようにはなったつもりだ。

それでもやはり怖いのが労一で、多くの人はしっかりと対策を練ってきている。でも、科目別基準点を満たせずに涙を飲んでいる人が少なくないのが実情だ。はっきり言って コレ! というやり方はなく、100人いれば100通りの対策法があり、効率の良い勉強法なんて私には分かりゃしない。知ってる人がいたら教えてほしい(今さら遅いけどw)。

以上こそ、「社労士試験は運ゲーだ」といわれる理由のひとつといっても過言ではないだろう。

私が合格した第50回の試験の選択式労一は、テキスト上の労働関連法をきちんと勉強していればなんとか基準点を満たせるような、おとなしい出題だったので良かった。しかし何年か前の、誰かの著書の名前を答えさせられたり、パネルデータだの何だのを答えさせられるような奇問だったなら、(思考を巡らしても)きっと運ゲー要素が大きかった気がするし、基準点に達しない可能性も高かっただろう。

それでも勝ち抜かねば合格は得られないのだから、なんとも苦しい科目だと思う。

なにも労一に限らない。

社一も、私が受けたときは若干テキスト寄りの出題ではあったものの、厄介なのは変わりなかったし、他の科目も、重箱の隅をつつくような問題に打ち負かされる可能性は十分にあった。

今後の試験ではどんな出題傾向となるか分からないが、社労士試験は意地悪な試験であることは多分変わらないだろう。

あんなのを何年もやっていたら、性格までひねくれていくと思う。それに精神的な疲弊も計り知れない。
(関係あるかないか知らないが、私の勤め先の社労士事務所のメンバーには、実際疑心暗鬼な人が多い。卵が先か鶏が先かじゃないが、試験を受けたからそうなったのか、元々そういう人だったから受かったのか、どっちなんだろう?いや、実はあんまり関係ないのだろうか…w)

この日本には、何年も続けて社労士試験に挑戦している方もいるけれど、本当に尊敬に値する。凄いわ。私は運良く2度目の挑戦で受かったが、3度目…となっていたら、果たしてどこまで気力が続いただろうか。

再挑戦の方は、絶対に次には受かって、素晴らしい社労士になってほしいなあと思う。運良くサクッと受かった人よりも、ベテラン受験生のほうがベースがしっかりしているだろうし、実務でも知識を引き出しやすいでしょう。

なんか上から目線ですみません。。決して嫌味ではなく、本当にそう思っています。

で、YouTubeの厚生労働省チャンネルの動画とかも参考になるので、お時間あれば観ておかれると良いかもしれません。