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私は給与計算に不向き!?そんなぁ…【R1年12月20日】

2019年12月20日。

この日は、定時ではなく、30分余分に働くことにしていた。

だから、ひとつ前の記事に書いた女の子を見ることができないがため、なかなかテンションの上がらない日となった。

で、悪夢はここからだ。

30分だけ余分に働く日はこれまでにも数回あったが、そういう日に限って、一応管理職である上司と2人きりとなり、話し込み、1時間以上居残りしてしまう。

この日も例に漏れず、そうだった。

帰ろうとしたところで、突然、「もっとお客さんの気持ちを読みとる努力をしないとダメだよ。メールでも、文面の裏の意味を汲み取って、それに対して丁寧に返事をし、プラスアルファの思いやりをしてあげないと、嬉しくないでしょ?」と、私に指摘をし始めた。

たしかに。ごもっともだ。

だが、そんなことは言われなくても感じていたことだし、昔からの自分なりの悩みでもあったので、心がチクリと痛んだ。

そのためか、私もつい感情が高ぶり、「やろうとはしているんです。だけど、昔からそれがなかなか苦手で、ずっと悩んでるんですよ」と歯向かってしまった。

すると上司はやや優しめの口調になり、ああだこうだと仕事の深い話になっていった。

そのうち彼は酒を飲み始め、日頃の苦労話や他のメンバーに関する話などもし出した。

なんだか色々勉強になりそうだったので、私は時間のことは気にせず、とにかく話を聴いた。ムカつくことのある上司だが、苦労が多く、きっと孤独な思いを抱いているに違いないと思い、生意気に励ましの言葉もかけたりしてみた。

で、給与計算の話になったとき、上司がショッキングな事を口走った。

「君は、給与計算あまり得意じゃないでしょ。向いてないと思う」

・・・は??

おい待てよ。

まだ慣れてもいないし、ましてやこれから頑張ろうしているときに、そりゃないよ!

私はカチンときた。

たしかにミスや見落としがあるし、数字を見ただけでは人間ドラマは見えてこない。上司はミスなく給与計算するし、皆さんがやったのをチェックできるし、数字から人間ドラマが見えるらしいから、確実にスッゲーことだとは思う。

だが、これから頑張ろうとしている人に言うセリフか?と思った。

さらには、他のメンバーの給与計算についても、「あの人もそう得意ではない」とか、「あの人も細かいミスが多い」とか言い出した。

で私は上司に「給与計算の才能がおありなんですね」と言ってみた。

酒で顔が赤くなった上司は、なんだか嬉しそう。

腹が立ったが、上司は上司でプライドが高い上、周りには褒めてくれる人があまりいないんだろうなと思い、ここはもう歯向かわないことにした。

だけど、給与計算が不向きと言われた私は、一体どうすればいいんだろう。不向きな人間が、この先給与計算に携わってもいいのかどうか、ちょっと思い悩んだ。

でもまあ、やるしかないだろう。上司の言うことが正しいとは限らないしな。

それに、仮に給与計算が壊滅的に苦手だとしても、社労士業には実に様々な仕事があるため、そこまで深刻に思う必要はない。社労士試験のときは学ぶべき範囲が広すぎることにうんざりしたものだが、裏を返せば、働き方に多様性があるということでもある。

給与計算をやっていない社労士も多いと聞く。そもそも総務の仕事であり、資格がない人でも当然にやっている仕事だ。中には、「給与計算には税金のこともかかわってくるから、税理士だけがやるべき業務だ」と言う社労士すらいるようだ。

それくらい、給与計算というのは専門性が曖昧なもの。

不向きなら不向きで、別に構わないさ。

ただ、給与計算は労務管理の基本だと私は考えているので、たとえ不向きでも人並みにできるまでは精進したい。センスはやった量で決まると信じている。

そして、モチベーションが下がるから、上に立つ者、あまりマイナスなことを言うべきではない気がする。

で、この日、職場を出たのは20:00頃。約90分間も話し込んだ。その後、最寄りの駅までも2人で話しながら歩いた。