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新しい事の連続!給与計算!そして風邪!【R1年11月5日〜29日】

2019(令和元)年11月1日から社労士事務所にて勤務開始。

2〜4日は土日祝のため、早速の連休。

5日(火)が、勤務2日目だ。

先輩方は、カレンダーに関係なく、仕事の繁閑に合わせて自由に出勤している状況だったが、私はまだ試用期間(3ヶ月)内ということで、とりあえず暦どおり土日祝は休んで良いと言われていた。

(ちなみに私の職場では1ヶ月の変形労働時間制を採っており、1ヶ月において平均で週40時間になるようにすれば理屈上OKとなっている。受験時代には漠然と覚えていたが、実際に現場で変形労働時間制が生きていると、「本当にあるんだな」と実感した。)

さて、11月5日は、何をしたのかはハッキリ覚えていないが、色々新しい事ばかり。

6日以降も、同様だ。

労務管理ソフトを用いての、顧客(会社など)の社員の入退手続きや、給与計算の仕方を学ぶ。その他業務上必要な事務作業など、細かく挙げればキリがない。

とにかく覚える事だらけ。

しかもマニュアルはほとんど無く、上司に教わったことを一回一回ノートにまとめたりファイリングしたりして、オリジナルのマニュアルを作る。

しかしマニュアルを作成していても、次々と新たな仕事を覚えなければならず、なかなか要点がまとまらないことも多く・・・。

とにかく、勤務開始最初の1ヶ月は、覚えたことの点と点が、全然結びつかない。

受験時代あれだけ勉強したはずなのに、いざ実務となるとマトはずれなことを言ってしまい、上司に溜め息をつかれたり、「それは本質が分かってないということだね」と鼻で笑われたりすることも。

実務は異質だ。むしろなまじ知識がないほうが良いことすらある。

実務では法律どおりにいかないことも少なくなく、戸惑うことが多い。上司から「我々は行政ではなくてサービス業でしょ?取り締まるわけじゃないんだから、もっと柔軟にならないとダメだよ」と説かれることもあった。

「顧客を満足させるためには、多少の違法状態や望ましくない状態も、罰せられない範囲で看過すべき」

というのが、どうやら社労士界の実務らしいのだ。

腑に落ちない。

しかしこれが現実か、と思った。

私にとっては、そんなことが地味なストレスでもあった。

なお、各事務所によってカラーや得意分野は異なるだろう。私の職場は、とにかく顧客は神様。顧客のニーズやウォンツをなるべく満たすようにしつつ、給与計算や手続き業務を主として請け負っている。

その手続き業務も、私には違和感があった。

私は社労士試験に受かっているものの、まだ登録をしていないため、社労士と名乗ることはできない。あくまで社労士 “補助" だ。当然、社労士の独占業務はできない(社労士法参照)。

…はずだが、ソフトで普通に手続きの申請をしたりすることを教わったわけだ。

もちろん、社労士記名欄には所長の名前を印字するが、実際は社労士資格を持たない私が作成するわけなので、すごく抵抗があった。

でも、対外的には社労士の指示のもとで作成しているという形をとっているので、「これはこれで良い。堅いこと言ってたら何もできないでしょ」と上司は言っていた。私は「そんなもんなのか」と思ったが、やはり色々考えてしまう自分がいた。

ということで、最初の1ヶ月は、何をやったのか分からないくらい、バラバラにモノを教わり、まだら状に脳内にインプット。上司のチェックがなければなかなかミスにも気づけないし、手続きや給与計算の一連の流れもボヤ〜ッとしか覚えられなかった。

これまでフリーランスで自由に生きてきた私は、自分のやりたい事を好きなようにやってきて、特に苦労を感じなかった。

しかし30代になって初めて組織というものに飛び込んだ私の脳は、「社会」というものに追いつくのに必死だ。改めて思えば、そう難しいことはしていないはずだが、新しい業界でもあり、働き方は新鮮すぎるほどだ。

知らぬ間にストレスが溜まっていたのか、ある日突然寒気がし、風邪を引いてしまった。

でも気合いで出勤し、風邪だと思われぬように振る舞った。社労士は人を安心させる立場でもあるので、たとえ体調が悪くても、出勤した以上は良い顔をしていたい。良い顔をできないくらいなら潔く休んだほうが良い、というのが私の考え方だ。

で、早く寝たためか、悪寒は翌日にはおさまった。が、本調子ではなく、数日後には水鼻になってしまった。ただ、偶然土日となり、一番鼻がやばいときの出勤は免れた。

あ、そうそう。私が風邪を引く前、上司が風邪を引いて咳をし、ウイルスをぶち舞いていたので、それで私が風邪を引いた可能性もある。だが確証はない。

いずれにせよ、職場の衛生管理をも気にすべき社労士が、ろくにマスク等で感染予防をしないのは、(休めとまでは言わないが)ちょっといかがわしく思えた(労働安全衛生法にもかかわるところだ)。クシャミや咳をするときも手で口をおさえ、その手でそこら中を触る。おぞましいったらありゃしない。

でもま、世の中そんなものなんだろう。

というわけで、最初の1ヶ月は以上のような感じでした。