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OFFにせよ!メールやLINEの通知機能は心身を滅ぼす

SNS疲れという言葉を聞くようになってからだいぶ久しいが、今はもはや、SNSが無いと不便で仕方のない時代だ。

だから、常に通知機能をONにし、いつでもメールやLINEの新着チェックをできるようにしている人は多いだろう。

「早く確認して、なるべく早く返信しなきゃ!」と、あくせくしているのではないだろうか。チェックせずにいると不安で仕方なく、すでに中毒とも言って良い状態にまでなっているのではないか?

企業とかでも、業務連絡や顧客とのやりとりにメールやLINEを使い、休日や時間外にも容赦なく通知が来るようになっているかと思う。

私のいる社労士事務所ですら、そんな有様だ。。本当は労働環境を改善していく立場にあるにもかかわらず、盲目的にメールやLINEを使う。一度上に疑問を呈したことがあるが、まともに取り合ってもらわえなかったばかりか、そんなスタンスだと昇進は無いぞみたいなことすら言われた。

しかし結論から言うと、
休日や就業時間外の業務メールやLINEは、あなたの心身を滅ぼすことになりかねない。

具体的には、うつ病や適応障害、心臓疾患、脳卒中のリスクがグッと高まり、寿命も縮んでしまうかもしれないのだ。

ユニバーシティー・カレッジ・ロンドンのミカ・キビマキ氏らは、計52万8908人の男女について、平均7.2年間調査した数々の研究論文を分析して基に研究を行い、下記のように判明した。

  • 週の労働時間が40時間までなら問題なし
  • 41〜48時間だと脳卒中が起きるリスクが10%UP
  • 55時間を超すと、脳卒中リスク33%UP、心疾患リスク13%UP、糖尿病リスク30%UP

日本では、週40時間というのが原則的な労働時間の上限となっており、それを超えると時間外労働となる。が、その週40時間こそ、実は心身共に健康でいられる限界ラインだというのだ。

と考えると、時間外労働(週40時間を超える労働)をした時点で、心身共に不健康になりやすくなる。変形労働時間制なども、心身を壊しかねない要因となるだろう。

さらに、イギリスのマーク・クロプリー氏らの研究によると、休日や退社後に仕事のことをちょっとでも考えるとストレスとなるらしい。しかも、それは運動では解消できず、また、本人はストレスを感じない傾向にあるという。

そう、だから、残業代が出る出ない関係なく、休みの日にも仕事のことを考えるだけで不健康リスクが高まるわけだ。

たとえば、「明日職場に着いたら取引先の〇〇さんに電話しなきゃ」という意識はもちろん、「あのファイル、どこにしまったっけな」と考えるだけでも、不健康リスクが高まってしまうのだから、これは怖い。

だが私たちは、仕事をしている限り、仕事のことを全く脳内から排除することはできない。少なからず、私たちは休みの日にもあれやこれや思い付いてしまい、ストレスを生み出し、心身を蝕んでいっている。人によっては、家や仕事を持ち帰って、サービス在宅労働をしていたりするだろう。取り替え式の、休日用の脳が欲しいよね。。

でも、少しでも対策の努力はしたいもの。

だから、就業時間外に、仕事に関するメールやLINEをチェックしたりするのは良くないし、通知機能をONにしているのも当然ダメ。こんなの、一種の自傷行為ともいえる。返信するなんてもってのほかだ。

不健康リスクを高める話を知らないにしても、就業時間外のやりとりをやらせたがる上司や経営者は、ハッキリ言って大馬鹿者であるし、人の上に立つ資格は無い。従業員をコマとしか思っていないだろう。

いくら文句を言ったところでその人たちは分かりゃしないから、もし現状を変えたいのであれば、転職等を検討したほうが良いと思う。

いくら生活のためとはいえ、幸福度や健康度を低下させてまで働く必要はあるの?

妖怪ドMオバケじゃない限り、そんな人はまずいないんじゃない?

心身を蝕んでもいいから我慢する!というのから止めはしないが、一応社労士事務所に勤める人間としては、あなたの職業生活や人生が少しでも豊かになるようアドバイスをしたい次第だ。

その一歩を踏み出せないのであれば、今ならネットにたくさんの情報が転がっているから、色々参考にすると良いと思う。ひとつの会社にしがみつく必要はなく、むしろそういう時代は徐々に終わりつつある。まずはそこをちゃんと知っておくことをオススメしたい。