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脆弱性は人それぞれ!精神的に耐えられる仕事や状況は異なる

私は精神科医ではないので、詳しい理論は分からない。でも、これまでに勉強したことを踏まえ、体感的なものも加味すると、精神的に強いとか弱いとかは簡単に推し量れないと思う。

よく、「あの人はタフだから」とか「あいつは傷つきやすいから気をつけろ」とか言う人がいる。でも、本当にタフなのだろうか?本当にデリケートなのだろうか?それはその人の “一面” にすぎないのではないだろうか?

昨日、職場で頻繁に溜め息をついている人がいた。するとその上司が「俺の仕事こそ本当めんどくさいよ」と言った。要は、「俺のほうが精神的に辛い仕事をやっているから、お前はそれごときで溜め息をつくな」と言いたかったのかもしれない。

その溜め息の意味は、本人にしか分からない。が、もし精神的に疲れていたことによる溜め息であるならば、それをまず否定せず、受け入れることが上司の役割だと思うのだ。

たしかに、上司にとっては、その部下がやっている仕事はお安い御用かもしれない。でも、人によって、精神的に耐えられる仕事や状況は違う。

つまり、人によって脆弱性は様々だというわけよ。

単純な話、向き・不向きがあるってこと。にもかかわらず、「私のほうがつらいのに」とか「これは簡単だからあいつだって大丈夫」というように、向き・不向きを度外視した考え方をする人はいなくならない。自分を基準にして喋ってしまっている。もっとひどいと、「仕事なんだから我慢しろ」と何でもかんでも押し付ける人だっているだろう。

コミュニケーションひとつとっても、お客さん相手なら全然平気だが社員同士はダメっていう人もいるし、社員とは気軽に話せるのにお客さんとなるとたとえ子どもでも疲弊する人がいるはず。

また、作業スキルがベテランレベルでも、一回の失敗で精神的におかしくなる人だっているだろうし、作業が簡単でも、突発的な何かによって調子を狂わされると途端に疲弊してしまう人もいるだろう。

ある仕事にいつも耐えられても、次の日にはプライベートでトラブルがあり、急に耐えられなくなってしまうケースだってあろう。

睡眠の質、食事の質、価値観、考え方、バックグラウンド、取り巻く環境など、十人十色。だから、性格、価値観、センス、思考の癖をはじめ、精神的に耐えられやすい物事も肉体的に耐えられやすい物事も、ぜーんぶ違う!

・・・いや、、なんか理屈っぽい話になってきたが、なにも難しい話ではない。非常に単純な話だ。繰り返しになってすみませんが、結局は向き・不向きがあるということ。

メンタルヘルス関連の本を読んでも、「人によって脆弱性は異なる」と書いてある。それを読んだとき、「そんなん当たり前じゃん」と思った。わざわざ書いてあることに違和感を覚えたほどだ。

でも人間は弱い。疲れてきたときほど、自分主体で物事を捉えがちになる。先ほど書いた上司も、おそらく疲れているのかもしれない。私だって、責められると心が弱り、「私は私は」と自分にばかり目が向くようになる。内向的・閉鎖的になるのだ。

人によって脆弱性は違うけれど、必ずや弱るときがある。どんなにタフに見える人でも、タフでいられるのは、状況が良いからなのかもしれない。弱みを隠す余裕がまだあるという可能性もある。仕事や状況が変われば、途端に弱る。常に強い人などいない。

だから思うに、強そうに見える人ほど注意が必要だ。そういう人はよく観察しておいたほうが良いと思う。

一方、「自分は強い」と思っている人は、そう思うことはやめにしたほうが良い。強くいられる環境に感謝し、謙虚に生きよう。「自分は弱い」と思っている人も、そう思うのはやめにしよう。たまたまそういう環境にいるだけで、場所や状況が変われば強くなれる。

考え方を柔軟にして生きていきたいものだ。