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メールのその敬語、かえって無礼かも!

あんまり人のことは言えないのだが、メールでの日本語の使い方がおかしい人は数多い。

私は、こう見えても(笑)、一応メールでは日本語を考えて書いているつもりではいる。中でも、敬語についてはけっこう注意を払っている。

私は、社労士事務所に就職する前から、フリーランスの仕事で、お客さんとメールのやりとりすることが多かった。で、社労士事務所に就職してからも当然メールが多い。

私の職場では、他メンバーが顧客に送ったメールをBCCによって読むことができるが、どうも日本語が気になることがある。

というのも、敬語の使い方がおかしい・・・というか、やけに丁寧すぎてかえって慇懃無礼(いんぎんぶれい)に見えたりするのだ。

たとえば、

「何々を拝見させていただきましたところ…」

など。

一見、丁寧で何ら問題なさそうに見える。社労士たる者は品位を保持しないといけない(社労士法の第一条の二)ので、顧客に対しての言葉づかいとしては、丁寧であるに越したことはない。もちろん、私のようなペーペー補助員も、だ。

だがしかし、

「何々を拝見させていただきましたところ…」

は、日本語としておかしい。

さて、お分かりだろうか?

そこでヤフーのこの記事をご紹介しよう。

拝見させていただくはOK?間違いやすい敬語・言葉遣い
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200106-00021714-nallabout-life

私の意見を交えつつ言うと、「拝見させていただく」の「拝見」には、すでに謙譲の意味が含まれているので、「させていただく」を付けると二重敬語になる。

その上、「させていただく」は許可を得た上で何かするときの言葉。かなりクドくなってしまい、馬鹿丁寧な印象を与えかねない。最近流行りの “させていただきます症候群" ともいえる。

もちろん、ほかにも色んな敬語の誤用があり、上記に限ったことではないから、日頃から気をつけたいところ。

自分では丁寧に言っているつもりでも、口うるさいマナー講師や知識人からしたら、「敬語を乱用してる無教養な人」になりかねない。

・・・さあどうだろう?

今、貴方はひとつ賢くなったと思う。

もう次から「拝見させていただく」と書くことに、抵抗感を覚えるのではないだろうか。

では次。

「拝見させていただく」がダメなら、どう書けば良いか?

・・・・・

そう、
正しくは「拝見する」だ。

それでもより丁寧に言いたいなら、「拝見いたしました」のようにすれば、感覚としてはまだマシ(一応二重敬語ではあるのでベストではない)。

ただ、その文言の後、改めて「よろしくお願いいたします」という いたします表現が来ることがメールではよくある。この場合、文脈として大きなくくりで見ると「いたします……いたします」となり、こりゃまたクドい(詩ならばセンス無しと烙印を押されるところかな?汗)。。

なお、「いたします」は、何かほかの言葉にくっつくとき(補助動詞としての扱いのとき)は平仮名で書き、それ単独で使うとき(動詞としての扱いのとき)は「致します」でOKという、細かな決まりもあるらしい。

たとえば、「お願いいたします」の場合は平仮名になっているが、「そのように致します」という場合は、「〜に+致します」という具合にかたまりが分裂し、それぞれが独立。したがって、漢字を使うことができるわけだ。

その辺の細かい日本語ルールは私は詳しくないし、完璧にこなすのは到底困難だ。そこで、一応参考サイトを載せておこう。補助動詞と動詞の違いについて述べられている。

「いたします」と「致します」の正しい使い分け方と違い
https://business-textbooks.com/itashimasu/

まあ、実際のところ、相手に正しく物事が伝わることが一番大事。あまり日本語を気にしすぎると、メールを書くだけで日が暮れてしまう。

日本語は日頃から気にすべきとは思うけれど、仕事で使うときはある程度勢いも必要なので、慇懃無礼だとかはそこまで強く気にしなくて良いのかもしれないね。もちろん、全く気にしないよりは気にしたほうが良いとは思うけど。