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昼休憩は職場の外でとりましょう!

労働基準法で定められている「休憩」の話。

あなたは昼休憩をどこでとっていますか??

「自分のデスクで」とか「いつでも仕事を再開できる場所で」とか答えた方は、ちょっと危ないかもしれない。

私は、休憩は職場の外、つまり、業務から解放されることが明確となる場所でとることをオススメする。「そんな場所がないよ!」という場合でも、なるべく外を意識し、可能な限り業務から遠ざかれる場所を選ぶのが良い。

しかしそれができないと、心身が休まらなかったり、サービス労働させられたり、他の人にとって休憩をとりにくい風土を醸成してしまったりする可能性が生じる。

休憩は心身を休めることが目的であるので、業務から解放されている必要がある。当然好き勝手はできないが、どこへ行こうが原則自由だし、何を食べようが居眠りしようがエロ本を読もうが自由だ(自由利用の原則)。そのほうが、午後の生産性も上がるだろう。

もし自分のデスクや職場内で昼休憩をとるとどうなるか。

・・・「休憩時間はきっちり休憩!」という文化が固まっていて、電話も鳴らず、上司も同僚も他部署も関わってこず、人間関係も良好で、お客さんも誰もが立入禁止になるのであれば、別にデスクや職場内で休憩をとっても問題ないだろう。

が、実際そんなことはない。電話も鳴るし、突然の来客もありうるし、上司が業務について話してきたりすることもある。休憩時間がバラバラな職場だと、誰がいつ休憩をとっているのか把握しにくいため、休憩時間だと知らずに仕事を頼んでくる人もいるだろう。

「別にそうでもいい」と言う人もいるが、今度は仲間のことを考えてほしい。休憩時間なのにもかかわらずサービス労働をすれば、しっかり休憩をとりたい人がとりづらくなる。

「他人は他人、自分は自分」では済まない。たとえば新人は常に先輩を気にしている。でも先輩はデスクに残っている。そんな状況で「休憩時間になったらパッと休憩行っていいからね」と言われても、誰も納得できやしない。そいつだけならまだしも、まわりの先輩もまだ作業していたら・・・もう、行きづらくて仕方がないだろうガ!

やがて、その新人もサービス労働をするようになる。業務に接していないと落ち着かなくなり、デスクで昼食を貪りながら仕事をするなんてことにもなるだろう。

そんなことが相次げば、職場の文化として固定化してしまう。もっと悪化すれば、「休憩だと??下っ端が何を偉そうに」というトンデモ思考を持つ上司も生まれてくるに違いない。

だから、この記事を読んでいる方全員に言いたい。

休憩は、なるべく職場の外でとってください。それができないなら、せめてデスクを離れるなりし、休憩をとりやすい雰囲気づくりをしてください。・・・と。

そして管理的な立場にある方は、労働者の休憩時間をきちんと確保するようマネジメントし、部下が休憩に行きやすい風土・文化づくりに勤しんでいただきたく思います。

休憩は、ビジネスマンとしての “けじめ” だ。モラルでもある。

「やるべきことをやらずに権利ばかり主張しやがって」という人もいるだろうが、いやいや、煙に巻くのはやめましょう。休憩で自由になることは “やるべきこと” だし、管理職にとっても “させなければならないこと” 。労働基準法上休憩はとらなければならないものであり、精神衛生上も、しっかりと権利主張すべき事なのだ。

だがそこを理解できていない人(理解できていたとしてもなあなあにしてしまっている人)が多いからややこしい。百歩譲って価値観の違いだとしても、そうなら、休憩を命とする価値観のことも理解しないとね!ってことになる。