社労士事務指定講習の面接指導は面接ではない!ご安心を♪
社労士試験に合格したものの実務経験が2年に満たない人は、事務指定講習というものを受けることで実務経験2年と同等の権限が与えられる。
その事務指定講習は、冬に始まり夏に終わる。期間としては半年ほどもあるのだが、実際にやるべきことはそう多くなく、
- 通信指導課程(4ヶ月)
- 面接指導課程(4日間)
だけであり、通信指導課程と面接指導課程の間は数ヶ月空いていて、いわば自学期間のような感じかな。
で、今回は面接指導課程って何するの?ということで、ざっとお伝えしていこうと思う。
<話の流れ>
面接指導とあるけど「講義」である
「面接指導」と聞くと、面接官と密なやり取りをするのではないかと不安になるだろう。私も最初は「面接!?苦手だしどうしよう」と思った。下手をすれば修了できなくなる可能性だってあるのでは?と…。
しかし実際は違っていて、なんと講義!
講師が来て皆の前で解説をして終わり、というなんともフツーな講義であり、きちんと出席さえすれば誰でも修了することができる。
だからご安心を!
面接指導の会場と、4日間の流れ
面接指導という名の講義は、ちまたの会場(オフィスビルやホテルなど)で行われる。席は、私のときは自由だった。
まわりは社労士試験を勝ち抜いてきた人ばかり。みんな、合格したときは同じように喜び、安堵したのだろう。でもいざ集まってみると、「なぜ自分がここに?」という場違い感も覚える。
時間は、朝9:00から夕方16:30まで(最終日は修了証授与のため16:50まで)で、昼休憩はもちろん、午前と午後にもそれぞれ小休憩があった。
4日間の流れは以下のとおり。
1日目AM:労働基準法・労働安全衛生法
1日目PM:労災保険法
2日目AM:雇用保険法
2日目PM:労働保険料徴収法
3日目AM:健康保険法
3日目PM:厚生年金保険法
4日目AM:国民年金法
4日目PM:年金裁定手続き
4日目終盤:修了証授与
※ あくまで私が受講したときの流れなので、今後は変わる可能性がある。
私は労働安全衛生法が一番好きだったものの、労働基準法の働き方改革関連で非常に多くの時間を割き、労働安全衛生法はほとんど影が薄かった。
面接指導は「面白い」と「退屈」の差が大きい
面接指導は、科目ごとに講師が異なっていた(4日目だけは午前も午後も同じ講師だったけど)。
で、講師によって、面白かったり退屈だったりした。
実務に即した話、苦労話、いきなり開業した話などする講師もいて、そういう講師は話し方もうまく、聞き取りやすい。一方、ボソボソとテキストを読んでるだけの講師もいて、ひたすら眠気との闘いだったりもした。
とまあ、あたりハズレはあるね。
で、講師たちは当然プロの社労士なんだけど、「私はこの分野が苦手で、この場で語ってしまっていいものかどうか…」と、正直に苦手分野を暴露する方もいた。そう言いつつも、その分野の解説をしているんだから、笑わずにはいられないよねw ま、謙遜してただけなんだろう。たとえ苦手でも仕事はできるんだろうな〜。
面接指導の持ち物
持ち物については、事前に配付される紙に書いてあるはず。その紙に書いてあるものだけで全然OK。ノートとかも多分いらない。テキストに直接書き込めばOK!
冬に届いた社会保険労務六法や社会保険労務ハンドブックは、マジで必要ない。というか、事務指定講習の全期間を通して、私は一度も使わなかった。で、最後は売って、なけなしの金にしたw
ほか、ドリンクとかはあったほうがいいかな。あと、部屋が寒いことがあるから、羽織る物など(そういえば、私のときは部屋が寒すぎて、真冬のジャンバーを着てる人がいたほど)。
休まずしっかり出席すれば無事修了!
面接指導は、遅刻も早退も欠席もなく出席すれば、無事に修了証がもらえる。
居眠りしていたらどうなるか分からないが、私が受けたときは、多少うつらうつらする人はいても、居眠りしている人はパッと見いなかった。
一科目でも欠席した場合はもちろん修了証はもらえず、遅刻や早退をした場合ももらえないことがあるようなので、朝は余裕を持って会場に向かい、日々健康維持にも努めよう。
高額な受講料を払って通信過程までクリアしたのに、最後の最後でズッコケてしまっては泣くにも泣けない。
最後まで気を引き締めて臨むようにしよう!