「なぜ?」の質問攻めにまともに答えると潰される!上司は駄々をこねてるだけの子どもだと思え!
職場にひとり、いや、何人もいないだろうか?事あるごとに「なぜ?」という質問攻めをしてくる上司。
「なぜ、ここに書いておかないの?」
「なんで、この時点で質問しなかったの?」
「どうして、提出が遅れたの?」
といった具合だ。
多くの部下は、そういった質問攻め詰問にまともに答えると思う。「なぜ?」という問いには「〜だから」と答えることが正統なスタイルだし、かつての国語の試験でも、そう書かなければ減点を食らったほどだ。
しかしながら、職場というシーンでは、「〜だから」と答えても「言い訳はいい!」とか「他人事みたいに答えるな!」とか、ひどいとさらなる “なぜなぜ攻撃” をぶちかましてくる。
答えても答えてもイタチごっこで、いつまで経っても解決しないばかりか、上司と部下の溝は深まるばかり。そして部下に対する評価は下落し、部下は疲れ果て、能力やセンスやモチベーションが潰されてしまう。
アホな上司だね、本当に。
でも一体、上司はどういう答えを求めているのだろうか。
簡単だ。
答えなど求めていない。
駄々をこねる子どもといっしょなのだ。
四の五の言わずに「申し訳ございませんでした。私が全て悪かったです。あなたのおっしゃるとおり、ここをこうすべきでした。本当にすみませんでした。。」とかなり申し訳なさそうな顔で平伏さえすれば、やっと上司は鎮まる。・・・いや、それでも「謝れば済むと思うな」「なぜだと訊いてるんだ!」と圧力をかけてくるパワハラ上司も少なくないだろう。
・・・ハッキリ言わなくても、これは不毛。
不毛 of 不毛 !!
むしろ部下は劣等感にさいなまれ、プライドもズタズタになり、腑に落ちず、余計に上司のことを信頼しなくなる。「また怒られるんではないか」と士気も下がり、良い成果を残せなくなり、視野狭窄にも陥り、怒られないための仕事しかしなくなってしまう。で、かえってミスが頻発するようになるし、ミスを隠したりごまかしたりするようにもなってしまう、という悪循環。
さらには、そうやって心が曲がってくると、害のない上司からのまともな質問に対しても変に構えるようになるし、家族や友人との会話でも、なぜか批判されている気分になるようになる。
つまり、人生は不幸になってしまうのだ。
部下が嘘つきになるのは、もちろん本人の性格も無関係ではなかろうが、間違いなく害のある上司が関係している。ときには叱責が必要なこともあるが、基本的に受容的な態度をとれば、部下は安心して業務に取り組める。部下が上司を信頼できるようになれば、どんなにつまらない仕事でも、不思議と楽しくなってくるものだ。
最近はITテクノロジーの進化で、仕事の量はかえって増え、やるべきタスクがたくさん。そういった状況でタスクをうまくこなしていくには、上司や仲間からの支援が欠かせない。
上司も人間だからイライラすることはあるだろうが、上司なら上司らしく、懐の広いところを見せて、部下たちには健全な接し方をしていただきたいものだ。
そして経営者は、そういった組織文化・風土を築くために、無駄に利己的にならず、現場の目線を持って改革を推進していくべきだと思う。