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[2022年度]第54回社労士試験の合格発表と雑感

2022年10月5日(水)は、8月28日(日)に行われた第54回社会保険労務士試験の合格発表日。

例年は11月の第2金曜日が合格発表日だった(昨年は10月末頃)はずだが、今年から約1ヶ月も短縮。特に補正(いわゆる救済)待ちの人にとっては、この短縮は大変ありがたいものだと思う。

で、今年の合格基準点は……

【選択式】27点(補正科目:なし)
【択一式】44点(補正科目:なし)

という結果だ。

合格率は、5.3%!!
ここ最近では低めの合格率。

おぉ、補正科目なしか!というのが第一の感想。2007年以来だ。なかなかに珍しい。

私も試しに解いてみたが、やっぱり難しいと思う、この試験。

合格基準点は受験生たちの得点分布に影響されるし、そもそも運要素が強い試験でもある(特に選択式)。いわば、その日の “星まわり" で決まってくるのだ。しかも無勉層が科目別基準点を引っ掻きまわしてくるから厄介(←この意味が分からない方はスルーしてください)。

そんな試験だから、実力のある人も落ちることがある。逆に、なんかうまいこといっちゃって、付け焼き刃で受かってしまうこともある。

で、合格者は毎年2,500人前後で推移している模様。ある年で少なくなると、翌年には多く合格させることもあるだろう…というか昨年がそれだった(と私は思う)。昨年は例外的な補正が行われ、自己採点での撃沈から救われて嬉し涙が泉のように湧いてきた人も少なくなかっただろう。

だから今年は、例外的な補正はまあ無いだろうという感じだった。もし今年の合格者が少なくなっても、来年調整すれば良いから。

なお、今年の合格者は2,134人であるため、来年の例外的な補正は、ちょっとは期待して良いかも!?保証はできないけど。

ここで、今一度合格基準に関するルールの一部を引用してみよう。

(2) 科目最低点の補正
各科目の合格基準点(選択式3点、択一式4点)以上の受験者の占める割合が5割に満たない場合は、合格基準点を引き下げ補正する。
ただし、次の場合は、試験の水準維持を考慮し、原則として引き下げを行わないこととする。
i) 引き下げ補正した合格基準点以上の受験者の占める割合が7割以上の場合
ii) 引き下げ補正した合格基準点が、選択式で0点、択一式で2点以下となる場合

社会保険労務士試験の合格基準の考え方について」より

これは科目別補正のルールだ。

ここで注目したいのは、ただしの一文の途中「原則として引き下げを行わない」の部分。

そう、裏を返せば、「例外的に引き下げを行うことがある」となる。これが先ほどから言っている、昨年の例外的な補正のことだ。

実際にはどう例外的な補正が決められたかは分からないが、ルールを読み解くと上記の部分が関係していそうだ。なんとも奥が深い。

まあ、グダグダとこんな話をしたところで、今年の受験生には何の得もないだろうから、もうここでストップしよう。

とにもかくにも、受験された皆さま、お疲れ様でございました。合格した方は、おめでとうございます。どうか自惚れず、知識を生きたものにしていってくださいませ。不合格だった方も、頑張った自分を褒め讃え、次に向かって切り替えて前進あるのみですね!

偉そうにすみませんが、正直な気持ちです。