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社労士試験当日の感想[過去を振り返って]

私は、過去に2回、社労士試験を受けた。

その2回を通して感じたことや思ったことを、今回、率直にお伝えしていく。あくまで私が感じた事なので、人によっては異なると思う。その点はご理解いただけると幸いです。

先に言っておくと、そこまで為になるような内容ではない。最近難しい話ばかり続いているので、肩の力を抜いてご覧いただけたら嬉しい♪

ネガティブな感想

社労士試験当日の思い出…というか真っ先に浮かぶ感想は、やはりネガティブなもの。

これから受験しようとしている方には悪いが、隠しても仕方ないので言う。

重々しい

社労士試験のほかにもあらゆる資格試験を受けてきたが、社労士試験はダントツに空気が重かった。

最寄りの駅を降りる前の、電車の中の空気からして重かった。というのも、受験生が乗っていたからだ。

そりゃ重くもなるだろうよ、年一回の難関試験なんだから。中には人生をかけている人もいるし、色々なものを犠牲にした人もいる。そういう人にとって、試験当日は特別な日でないはずがない。

ま、そんなこと言ってる自分の気持ちこそ重かったのかもしれないけどね。

地味

駅から試験会場へ向かって歩いていたとき、大勢の受験生が歩いていた。まるで軍隊のように(は言いすぎかな)。

とにかく、見渡す限り、地味。

過去に、興味のあった美容系の資格試験を受けに行ったときは、若々しく、かつ、オシャンティーな女の子ばかりで、道も会場も明々としていた。そのためか、気持ちがシャキッとして、少しばかり姿勢が良くなった。

しかし社労士試験の場合、平均年齢も高めで、オッサンも多く、陰気そうな人もいて、女性ですらオシャレにかまけている暇の無さそうなボサボサ頭の人もいて、まさに地味な雰囲気だった。

ま、そんなこと言ってる自分の雰囲気こそ地味だったかもしれないけどね。

クサい

試験会場のことを思い出すと、いつも「クサい」という感想を思い出す。

過去に美容系の資格試験を受けたときは、化粧や香水の匂いが強い人もいたが、全体としては特に不快感はなかった。

しかし社労士試験ときたら、とにかくクサかった!

私は元々ニオイに敏感で、人の体臭や口臭を感じやすい。社労士試験には、エチケットに無頓着そうな男性も多かったし、夏場の湿気臭さが出てる人もいたし、平気でゲップをしている人もいたりして、とにかく気になって気になって仕方がなかった。そこにオバサンの化粧の香りが混ざることもあって、まさにカオスだったな。

私の隣にいた男性も、試験中ずっと汗臭かった。こんなこと言うのは酷いのかもしれないが、彼には棄権してほしかったくらいだ(それほど自分もピリピリしていた)。でも、その回で合格できたから、許す。

ま、そんなこと言ってる自分だって、何らかのニオイを発していたかもしれないけどね。

試験官の声が聞き取りづらい

試験官の滑舌があまり良くなく、ボソボソと聞こえた。

試験終了の合図も、シャキッと言えば良いものを、暗く小さいトーン。集中した状態だと聞き取りづらい声だった。試験開始前の注意アナウンスも、台本を読むだけの棒読みで、辛うじて音声は伝わってきても、肝心の内容が伝わってこない。右から左な感じ。

重要な部分はトーンやテンポを変えて読んでほしかったなあ。

ま、そんなこと言ってる自分は、割とその辺 自信あるぜw

空調か何かがうるさい

空調か何かは分からなかったが、とにかく試験中、ずっとヒューヒューと、空気が隙間を抜けるような音が、天井のほうから聞こえていた。

ピリピリしていたから余計に感じやすかったのかもしれないが、とにかく耳に残った。

気になる人は気になったのだろうが、私にとってそれはBGMみたいなもので、まんざらでもなかったけどね。

ゾンビ

行きは良い。殺気立っている人もいたが、熱気があり、まさに夏だ。

しかし帰りは違う。

残暑の厳しい黄昏時。みんなトボトボと帰っていく。

中には「やっちまったぜ!また来年だな」と仲間同士で喋っている人もいたが、多くは無言。ややうつむきながら、帰る場所のないゾンビのよう。

それだけ、みんな力を出し切ったのだった。

帰りには、予備校や塾が選択式の解答速報やチラシを配っていたが、私は、それを知らぬ間に手にしていた。

怖い

社労士試験の当日は、怖いという感情の連続でもあった。

「いきなり電車が止まったらどうしよう」
「ゲリラ下痢がきたらどうしよう」
「試験中、大地震が起きたらどうしよう」
「鉛筆が全て折れたり、シャーペンも全て故障したらどうしよう」
「切ったはずの携帯電話が鳴ったらどうしよう」

と、あらゆる不安にかられた。

で、極めつけは、帰りの選択式の解答速報だった(択一式は終わったばかりであるため、まだ速報は出ていなかった)。

ゾンビになっていたはずなのに、なぜか手が汗でビショビショ。

「ここには、誰が何と言っても99.9%正しい解答が書いてあるんだ」
「これを見れば、自分の運命が決まる」
「さて、見ようか見まいか」

と、今思えば大げさにも思える事を頭の中にめぐらせていた。

結局、帰りの電車や駅で怖いもの見たさで見てみたのだが、1回目の受験では不合格が確定し、2回目ではなんとか選択式を切り抜けて一安心。

不合格になった時は、ゾンビの体内に残ったかすかな魂を完全に搾り取るような感覚に陥った。

が、選択式だけとりあえず切り抜けた時も、択一式の解答速報が怖くて怖くて仕方がなく、それを見るまで晩御飯がノドを通らなかった。

ポジティブな感想

ここまで読んでテンションが下がってしまった人がいると思う。

でも大丈夫!ここからはポジティブな感想だ。

尊い夏祭り

季節的にも祭りの季節。花火大会などは断念し、とにかく勉強!

そんな人は多いと思うが、なになに、社労士試験も、終わってしまえば祭りのようなもの。

ネガティブなことも含め、とにかく、かけがえのない、良き思い出。素晴らしい時間を過ごせた。

だからといってまたわざわざ受験してみようとは思わないが、あれはあれで、立派な夏祭りだったと思う。

たとえば大卒であれば、お金を払うことで誰でも受けられる試験だ。でも、なかなかできる体験ではないなと思った。

室温がナイス

私がいた部屋は、室温がちょうど良く、寒くもなければ暑くもなかった。体感的には、27℃前後だっただろうか。

一応、長丁場となる択一式では長袖を羽織ったが、無くても良かったかなと思った。

すさまじい開放感(解放感)

先ほどゾンビの話をしたが、それでもふと我に返る瞬間があり、そのときはすさまじい開放感(解放感)を感じた。

「とにかく受験勉強は卒業だ!」
「ゲームでもしようかな〜。美味しい物でも食べに、遠出してみようかな〜」
「家族との時間も作ろうかな〜」

と、頭をよぎった。

しかしそれも束の間。

まだ合格が判明してもいない。

所詮は「だったらいいな」にすぎなかった。すぐさまゾンビに戻る自分がいた。

・・・ハッピーな瞬間を味わえたのは、きっと人間の、嫌な事を忘れようとする本能だったのだろう。

快感

そして何より、解答中に正しい解答が明確に判断できると、なんとも言えぬ快感があった。

ひとつ快感を覚えると、本来なら迷うような問題も、パッと答えがひらめいたりする。まさに、頭の回転が良くなるような感覚。

そういう「快」な状態になると、変な緊張感も薄らぎ、心にもゆとりが生まれ、合格できる気になってくるものだ。

ただ、まともに勉強せずに受験した人には、たぶん味わえない境地だろう。

受験勉強とは、快の境地へと進むための行い。いわば、宗教でいう、祈ったり唱えたりをし続ければ快楽の世界に導かれる、みたいなものかな。

そして、ゾンビのままさまようことがないよう、祈り続けましょう!

今回は以上です。