社労士試験で時間を稼ぐ2つの小手先の解答方法
社労士試験は、まさに時間との闘い。特に択一式は、210分という長丁場であるも、しっかりと戦術を練らずに臨むとタイムオーバーとなってしまう。
もちろん、知識がつけばつくほど解答スピードも上がってくるが、知識の有無とは別に、あるテクニックを使うことで、解答スピードを劇的にUPさせることができる。どれくらいUPさせられるかは個人差があるが、うまくいけば10~20分UPさせられる可能性もある。
小手先の方法かとは思うが、ぜひとも試してみてほしい。
ただ、注意点もあるので、しっかり目を凝らしてご覧いただくようお願いします。
<話の流れ>
【1】マークシートの塗りつぶしをまとめて行う
ひとつずつ解答するたびにマークシートを塗りつぶしている人は多いと思う。実は私も、市販模試を初めて解いたときはそうだった。
しかしこれは大きな時間ロス。
塗りつぶしは、まとめて行ったほうが効率が良く、大きな時間稼ぎができる。
もちろん、問のほうには、選んだ肢にチェックや〇を入れるなどしてメモしておく必要があるので忘れずに(後々自己採点するためにも必要)。
手の動きが減り、一息つける
まとめて塗りつぶすことで、問題と解答欄の往復の手間が減り、手が楽になる。そしてその分の時間稼ぎができるというわけだ。
また、まとめて塗りつぶすという行為は「作業」にすぎないので、そのあいだに脳を休めることができる。つまり簡単な休息のようなもの。意外にリフレッシュでき、そのあいだに、迷った問題の答えがひらめくこともある!
10個まとめて塗りつぶすのがオススメ
まとめて塗りつぶすといっても、すべて解いてから塗りつぶしていては、手が疲れるし、いざ時間切れになるとその時点でゲームオーバーだ。それに、知らぬ間に解答箇所がズレてしまったりして良くない。もし最後のほうでズレに気づいたら、生きた心地がするはずもない。
そのため、たとえば労基安衛の10個の問を一通り解いたら、そのときに10個まとめて塗りつぶす。こういった方法のほうが、焦らなくて良いし、ズレのミスもしにくくなる。
ポイントは、後ろから塗りつぶしていく
たとえば問10まで解いたとする。
そのとき、わざわざ問1まで戻って塗りつぶそうとすると、「ページをペラペラとめくりながらスタート地点を探す」というロスが生じるし、戻りすぎたりしてスタート地点を間違えることがある。
塗りつぶしは、最後に解いた問から戻る感じで行おう。
解答欄のズレがないか要チェック
いくら注意して解答しても、ズレが生じる可能性は0ではない。
解答欄がズレていないか、何番目の問かをチェックしながら塗りつぶしていこう。解答欄の科目名も要チェックだ。
【2】解きやすい問から解く
王道の方法とは思うが、解きやすい問から解く!というのがセオリー。
とはいえ、どの問が解きやすいかなんて、パッと見ただけでは分かりゃしない。……ので、このあたりは模試等での経験がモノをいってくるだろう。
得意科目があるなら、それから解く
もしズバ抜けて得意な科目があるなら、それから取りかかってスタートダッシュを切ったほうが良いだろう。そして余った時間で、比較的じっくりと苦手な科目に取り組む。
たとえば国年が得意だったとする。でもそこで国年を一番最後に解くとなると、先に時間や労力を奪われ、焦ったり疲れ切ったりした状態で得意科目を解くという状況に陥る。すると全力を尽くせず、悔いが残る。思うような点数も取れないかもしれない。
だから、不動の得意科目があるなら、その科目から解いたほうが快い。
ただ、得意・不得意がハッキリしない場合や、解くたびに点数にムラがある場合、また、順番に解いていったほうが落ち着く場合は、潔く最初から順番に解くのが良いと思う(私は順番に問いた)。
迷った問は、チェックを入れて後まわし
誰しも完璧は無理なので、答えに迷う問は存在しうる。そのとき、そればかりに執着していては、時間はいくらあっても足りない。分からないものは分からないし、思い出せないものは思い出せないのだ。極度の緊張下ではなおのこと。
そういう問に出くわしたら、とりあえず迷った選択肢を△などでチェックし、後まわしにしよう。このとき、まだマークシートを塗りつぶす必要はない。
で、先ほどお伝えした【1】の方法で塗りつぶしていくときに再度その問を見ることになるが、そのときに答えを絞るようにしよう。すると、それでも分からないときもあるけれど、不思議とひらめくことがあるのだ。
以上、小手先の解答方法をお伝えした。まだ試したことがない人は、ぜひやってみてほしい。
ただ、いきなり本番でやるのは怖いので、まずは模試などで試してみるのが良いだろう。特に、労基安衛以外のある科目から解くのは、慣れないうちにやると時間配分をミスしやすくなる。練習においてやったことのない方法は、なるべく本番ではやらないようにしよう。
なお、今回は主に択一式におけるお話だったが、選択式においても使える小手先テクニックだ。とはいえ、選択式で時間が足りなくなることはそんなにないだろうから、やはり択一式の解答練習は繰り返し行ったほうが良い。
あ、そうそう、使用する鉛筆やシャーペンも、案外ミソだったりする。これについてのお話は「社労士試験で使う鉛筆・シャーペンの注意点」という記事でまとめているので、ぜひ参考にしてみてほしい。HBとかBとか、その辺のことを中心にお伝えしている。