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社労士を目指しても意味なし?!将来性はいかに・・・

社労士を目指そうとしている人に、ひとつ悲報がある。

今後、社労士の従来の仕事は減っていくものと推測される。

・・・いきなりこんなことを言うのは心が痛い。しかしこれは、ある研究データでも示唆されている。

2015年に野村総合研究所が英オックスフォード大学博士らと行った研究によると、2030年頃に社労士がAI等に代替されている仕事の割合は、なんと 79 %!!

いやはや、約8割がなくなってしまうおそれがあるというのだ。

研究から何年か経っているので、また改めて研究するとデータが異なる可能性はある。が、背筋の凍るような数値であることには間違いない。

さて、社労士になりたいという夢を抱いている人は、いったいどうする!?

・・・でも、今回の記事を読んでいただくと、悲観しないで済むことはお分かりいただけると思う。

是非最後までご覧ください。

2020年現在、社労士業務は自動化の途上

まず現状をいうと、今でさえかなり自動化が進んでいる。

行政に提出する書類は、ソフトを使ってちゃちゃっと作成でき、提出もポチポチッとやるだけでできてしまう。昔は半日かかったであろう作業が、今では30分以内。いい加減にやるなら10分もかからないかもしれない。

また、今でもアナログでしか無理なやつがあるけど、少しずつ電子に置き換わっていくものと思われる。

年末調整にしても給与計算にしても、ソフトを使えば大方できてしまう。高価なソフトであれば、ある従業員についての初期情報や都度入力する情報にもとづき、あらゆる申請が行えるようにもなっているし、アラートも表示されたりする。

私は青いので昔の人の苦労を知らないが、社労士業はかなり便利なものになったらしい。

しかし、効率化すれば業務が減る。

社労士の独占業務である書類の作成や提出代行が大幅に削減されてしまったわけだ。

独占業務に魅力を感じる人ほど、目指すと苦労する

独占業務に魅力を感じて社労士を目指す人は、少なからずいるだろう。

たしかに、その気持ちは分からないでもないし、理屈抜きにかっこいい。人ができないことを権限でもって代わりにやるわけだから、世間的にもレアな存在である。

でも、人工知能によって駆逐される独占業務。。

完全に0になるとは思わないが、確実にパイの奪い合いにはなってくる。

昔はがっぽがっぽ稼げたらしいが、今は多くの社労士が苦労し、せっかく独立しても店じまい。挙句の果てに、社労士とはほぼ無関係の仕事に就く人もいると聞く。

でも仕方がない。それが科学の進歩だから。

独占業務に魅力を感じているなら、相当の覚悟を決めたほうが良いかもしれない。

もちろん、税理士だって弁護士だって司法書士だって同じだ。

社労士業界は、今、変わるべきとき!

社労士は昔、労働や社会保険関係の書類の「代書屋」と揶揄されていたこともあるらしい。いや、今もたまに聞く。

代書屋として生きられるならまだしも、その代書屋ですら消えかけている。せっかく難しい試験に受かっても、これでは悲しい。

今後、いや、まさに今、社労士業界は変革の時を迎えている。

社労士の従来の提出代行等の業務ではなく、労務相談や労務コンサルタントなど、表現力やコミュニケーション力を必要とする分野を強化すべき時だ。

・・・いや、こんなことは、すでにみんな分かっているのかもしれない。

私が言いたいのは、つまり、

社労士でなくてもやれてしまう業務に力を入れよう!

ということだ。

大事なのでもう一度。

社労士でなくてもやれてしまう業務に力を入れよう!

くどいけどもう一度。

社労士でなくてもやれてしまう業務に力を入れよう!

そう、「社労士でなくても」なのだ。

・・・となると、わざわざ社労士の資格を取る必要はないよね?ってこと。

頑張ってる人たち、ご愁傷様、、、、?

勘違いするな!試験勉強は武器になる!

なんだか気の落ちることを書いてしまったが、勘違いしてほしくないのは、社労士試験の勉強が無意味になることはないということだ。むしろ武器にすらなると私は思っている。

その理由は次のとおり。

  • 労働や社会保険に詳しくなり、生活の知恵となる
  • 合格すれば、ある程度の信頼を得られやすい
  • 合格すれば、自信がつく
  • 志望先企業の考え方等によっては、評価されることがある

社労士という資格を直接役立てられなかったとしても、使い道はいろいろあるわけだ。一応難関な部類に入る試験でもあるから、合格すればそれなりに「すごい」と言われるし、信頼も得られる。

少しマニアックな色合いの強い資格だからご存知ない人も多いけれど、コミュニティによっては評価される。

労務コンサルタントをするにしても、(一流になれば関係ないかもだが)一応専門家というアピールもできる。

別に社労士の資格じゃなくても良いかもしれないが、身近に感じる資格が社労士であるなら、果敢に試験にチャレンジしてみると良いと思う!

労務監査が独占業務になる日は来るのか!?

公認会計士の独占業務には監査がある。一定の要件を満たす企業は、会計監査を受けなければならない。

一方、労務の世界における監査義務は、今のところ無い。

でも、まさに今日(2020.04.01)、経営労務診断認証制度がスタートした。労務監査ではないが、社労士の仕事の幅が広がってきている一例である。

働き方改革のこともあるし、労務環境は複雑化・多様化してきている。

だから今後、労働者をより強固に守るべく、労務監査なるものが義務化されることも無きにしもあらずだ。すでに自主的に労務監査をしている社労士や団体も存在する。

社労士会や連合会も、社労士の立場を守り、向上させるため、何もせず黙っていることはないと思う。今後どうなっていくのかは分からないけれど、これまでの社労士業務が変化していくことは必至な状況となっている。

「社労士になっても無駄だな」と思った人もいると思うが、熱意があるならば、そんなことを考える時間があるなら、社労士の仕事をより良くすることを考えたほうが良いだろう。

なお、私はそこまでの熱意がないし、自信もない。だからこの業界に居て幸せになれるのか、毎日のように考えている。ただこれは私の話であって、別の人だと、大きな夢を見て独立開業したりもしている。

さて、あなたはどうしますか?