仕事で失敗→リカバリー方法を考えるべきだが、申し訳なさを求める上司
仕事で失敗することは誰にでもある。むしろ失敗の連続だ。
私は、失敗することを悪いことと思ってはいない。なぜなら、それが成功の糧となるし、経験の幅も広がるから。そもそも、別に悪事を働いているわけでもないのだから。
失敗には大なり小なりあるけれど、何であっても、今できるリカバリー方法を考え、たんたんと実行していくことが大切だ。責任問題を問われることはあるが、それは社会の仕組み上仕方がないので開き直るところ。たとえクビになっても、生きていく方法はほかにも色々ある。クビは失敗のひとつかもしれないが、世界は広い。他の世界を見に行くチャンスだと捉える。
失敗してもとりあえず前を向き、ドライに進めていくことが、最も生産性があることだと私は思うんだよね。
だがしかし!!
世の中にいる上司たちの中には、部下が失敗をしたときに、責めたり、脅したり、後ろ向きなことを言ったりする。そして会社内での評価も下がってしまう。
自分自身が「失敗はなんてことない」と思っていても、そういう上司や組織の顔色をうかがってしまうことで、失敗を恐れるようになり、萎縮する。
仕事って、本当は失敗して失敗して経験値を積み、楽しむもののはずだ。
ゲームの例が分かりやすい。私は昔はゲームが大好きな少年だったが、ゲームではいちいち失敗をネガティブに捉えない。失敗するたびにその原因を考え、リカバリー方法を考え、とりあえず次なる行動に出る。
マリオがいつも同じ場所で穴に落ちるなら、次のプレイでは、どうしたら穴に落ちないかを考えながらプレイする。RPGで仲間がひとり昇天したら、残されたメンバーでどうやって補うかを考える。
私はそういう擬似経験をしてきたからか、失敗についてはむしろ面白いことだと感じている。なぜ私の上司は失敗を敵視するのだろう。彼女はゲームをやってこなかったのだろうか?w
まあ冗談はさておき、もっと面倒なのは、上司が、失敗した部下に対し、いちいち申し訳なさそうな表情や謝罪を求めることだ。
たとえば、計算を間違えて一桁違っていたとする。そして上司が部下を呼び、そのミスを注意する。
そのとき私は、
「すみませんでした。私は〇〇のように対処すれば良いかと思いますが、より良い方法があれば教えていただけますか?」
と言いたくなる。というか、似たようなことを言ったことがある。
しかし、前職での上司は、
「いや、何が『対処すれば良いかと思います』だ?あなたの失敗なんだよな?」
と言った。
だからどうした!知ってるわそんなこと!と叫びたくなったが、「申し訳ありませんでした」と何度も頭を下げれば、上司は満足そう。
現職での上司も、
「いやいや、これはあなたの責任だよ?大変なことだよね。緊張感持って取り組まないとダメだよ?」
と言うものだから、
「すみませんでした。きちんと意識して取り組み、こういったことがないように集中してやります」
と返せば「うん。本当に気をつけないとダメだよ。最悪クビだよ?これは脅しじゃないからね?」とさらに脅してくる。
もう、ゲンナリだよね(苦笑)。労力の無駄。時間泥棒。
きっとマウントをとりたいだけなのだろう。
責任問題だとか緊張感だとか、そういうことはすでに分かりきっていることだ。部下というのは、失敗して「また怒られるかも」と考えているものであるから、マイナスな対応をとられちゃ、部下は疲弊する。
まあ、そこから改めてリカバリー方法を考えていくことになるのだが、その頃にはドッと疲れが出ており、次の作業に取り掛かるのも気が重いものだ。
あなたにも、そういう経験はないですか?
まあ、上司に対し、完璧な上司像を求めるつもりはない。
が、失敗をいけないことと捉えている人がいるなら、是非ともその考えを改めてほしいと思う。
とはいえ、私が特殊なのか??
私は以前フリーランサーだったので、そこで失敗を恐れずに前向きにドンドン進んでいくようにしていた。失敗した瞬間は「クソ!」と思ったが、それを楽しんでいた。まるでゲーム感覚で仕事をしていた。
だからか、その癖のようなものが今でも抜けない。
組織では、自分の失敗は上司や組織の責任にもなるため、なかなか「失敗して良い」とは気安く言えないが、失敗を悪とみなさない風潮がもっと強くなっても良いと思う。
誰が、いつ、どこで、どうやって、「失敗は悪だ」と教えたのだろう?
私はその疑問を抱きながら、日々仕事をしている。