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社労士事務所での仕事のミスには、自分の人生を狂わすリスクが潜んでいる

「これから社労士事務所に就職したい」という人や「社労士事務所の仕事って実際どうなの?」と思っている方に、今回は厳しいことをお伝えしたい。

特に、夢の仕事だと幻想を抱いている方は必読だ。

ただ、決して夢を壊したいとは思っていない。あえて厳しいことを言うのにはワケがあり、社労士業というのは一歩間違えたら自分の人生を大きく狂わしかねないためだ。

予備校で講師たちが教えてくれるかは分からないが、テキスト等にはまず書いてない内容なので、受験のみの経験者には目の痛い内容かと思う。

それでも私は伝えたい。

軽い気持ちで社労士事務所に就職して、「想像と違った!つらい・・・」となってはいけないからね。

では、早速お話ししていこう!

事務員は事務員でも、責任の重い事務員

社労士事務所の事務員は、はたから見ればただの事務員だ。オフィスには、デスク、パソコン、プリンター、書類ファイル、事務用品などがあり、まあパッと見は地味。強いて言うなら、所長等(開業社労士)の表札が掲げられていることはあるかも。

でも、その地味さとは裏腹に、他人の人生を背負っているという重さがある。

事務所によって業務は様々であるが、たとえ補助員であっても、やることは社労士の独占業務と同質であったりする(もちろん自分の名前で申請したりはできないけど)。また、多くの事務所では、社労士資格の必要がない勤怠管理や給与計算や労務相談も行っている。

で、もしこれがひとつの会社の人事や総務であるなら、仲間たちの給与や労務や手続きに特化して行うわけだが、社労士事務所は、あらゆる会社(お客さん)の身代わりやスーパーマンとなって業務を行うことになる。

「お客さんの身代わり」というのがポイントで、つまり、社労士事務所は立場が弱いというわけだ。お客さんは完全に他人であるし、お客さんの従業員たちも完全に他人。

そう、社労士事務所は、“他人様” の給与や社会保険の責任を背負っている。お客さんは、社労士事務所を信用している。あなたがたとえ補助員だろうがパートだろうが関係ない。あなたはプロのスーパーマンとして扱われる。

相手は、何かあったら社労士事務所に全責任を求めてきたりする。社労士事務所に委託してくるようなお客さんは中小企業や零細企業が多く、まともな経営をしていない社長とかもいて、それがストレスとなることもしばしばある。

仕事のミスは自分の人生を狂わしかねない

社労士事務所は、お客さんを相手にしているわけだから、もし給与計算をミスしてしまうと、当然お客さんは責任をあなたや事務所に求めてくる。上司だって激怒したりする。所長の顔にも泥を塗りかねないので、クビが飛ぶことも十分ありうる。

ポイントは、お客さんの立場は上だ、ということ。自分の中で「何が客だ!」と思っていても、お客さん側は強気の態度で出てくる。

メールなどしていても分かる。こちらは、変なことを書かないように丁重な文面を心がけ、上司にも適宜チェックをしてもらい、やっとの思いで送信ボタンを押す。でも、お客さんは暗号のような駄文を送ってきたり、命令口調で「いついつまでに何々してください」と送ってきたりする。で、電話でも早口で支離滅裂な言い方で相談をしてきたりする。

必ずあちらにも非があるのに、何かミスをすれば事務所の責任。いや、真っ先に評価が下がるのはあなた。10のうち9がうまくいっていても、お客さんから見たらプロだから、それは当然だという扱い。ミスった1だけで信用をなくしたり、上司から叱責を受けたり、最悪、人事考課や雇用契約にも大きな影響が及ぶ。

責任が重い事務職であるわけだから、ミスは許されない。いつも神経を張ってピリピリし、うまくいっても特に評価はされない。ミスが発覚したときには、やっちまった感が大きく、上司や所長から厳しく叱責され、精神を蝕む。

それだけなら個人的な問題で済むが、手続きミス等によりお客さんの人生を狂わすことがあれば、その罪悪感にさいなまれることになる。下手すれば、手続きミスひとつで会社を潰してしまう可能性すらあるし、一生恨まれたりも可能性としてはあり、今度は自分の人生が狂い出す。

そうなったら、あなたはどうしますか?

そのくせ薄給だったりするから、幸福度はなかなか上がらないよね。。

時間をかけてでも理想の事務所を探せ!

社労士業をディスってしまったが、あくまで私の事務所やよく聞く話をもとにお伝えしたにすぎない。

私の知らないところには、もっと素晴らしい事務所があるはずだ。いや、、

絶対ある!!

・・・・・

もちろん責任が重いことには変わらないが、それ自体は素晴らしいことでもある。だから国家資格である社労士なのだ。

ただやはり、以下のような事務所が理想だ。

  • 良質なお客さんが多い
  • 仕事のフィードバックや評価が正当かつ明瞭である
  • 部下がミスしても、所長が責任を背負う姿勢を見せてくれる
  • ミスをしても助け合ったり励まし合ったりする所風である
  • 喜怒哀楽のうちの喜や楽の割合が大きい所風である
  • 将来性があり、無理なく順当にスキルアップができる

といったポジティブな点が多い事務所なら、あなたも前向きな気持ちで頑張れるかもしれない。

そういう事務所を探し当てるのは難しいかもしれないが、時間がかかってもいいから、きちんとリサーチし、面接でも訊きたいことはきちんと訊き、なるべく理想の事務所を見つけていってほしい。

で、最後にもっと大切なことを言うと、
社労士業に限らず、どんな仕事でもそれなりに責任は求められる。

責任から逃げるのではなくて、どう向き合っていくか?とか、自分なら背負ってもいい責任はどんな責任か?を考えるほうが建設的だし、重要なことだと思う。

そう考え抜いた結果、社労士業というものが一番肌に合いそうなら、とにかく求職活動をして、挑戦してみよう!

そして夢は大切に。夢こそ原動力になります。ご健闘をお祈りいたします。