私の潔癖症(強迫性障害)の症状!キレイ好きとは違うッ!
私は、先月末頃より、潔癖症を治したくて精神科に通うようになった。
まあ、前々から治療はしたかったのだが、なんだかんだで先延ばしにしていた。そこで、(まあざっくり言えば)仕事でのストレスをきっかけに、ついに精神科に通ってみることにした。詳しくは「元気なはずの私が初めて精神科へ行った3つの理由、そして・・・」をご覧ください。
そして今、レクサプロという薬を服用することで、潔癖症の治療に励んでいる。
潔癖症と言うと「キレイ好き」と思われがちだが、実は単なるキレイ好きとは異なる。
キレイ好きは清潔にすることを目的としているが、私の潔癖症は、消毒のためにアルコールをかけるのではなく、目的はどうであれアルコールをかけなきゃ気が済まない状態なのだ。分かりますかね?
アルコールをかけなきゃ気が済まないという強迫観念により、アルコールをかけるという強迫行為が生じる。したがって、私の潔癖症はいわゆる “強迫性障害” と呼ばれる病気なのだ。不合理にキレイを追求し続けるというわけ。
まあ、ああだこうだ説明しても難しいので、以下に私の例をまとめてみた。
<話の流れ>
私の症例
あくまで私自身のことであるので、他の強迫性障害患者が同じ症状を持っているとは限らない。ご留意ください。
物を床に置けない
基本的に、「これはOK」と決めたもの以外、物を床に置くことができない。なぜなら、汚いから。
床は、誰がどこを歩いたか分からない靴で歩いている。何がついているか分からない。とにかく汚い。
当然、床に座ったり触れたりすることもできない。
物を落としたら即アルコール消毒
もしペンなどを床に落としてしまったら、即アルコールティッシュ(あればスプレー)で消毒する。
理屈は先述同様、床は汚いから。たとえ誰かが掃除してくれていたとしても、床は汚いと決まっている場所なのだ。
なお、買い換えて済む物なら、落としたらゴミ箱行き。できればティッシュ等でくるんで拾ってから捨てる。
床に置いた服は着れない
床、たとえばフローリングや畳の上であっても、そこに置いた服は着れない。
家の畳とかならキレイじゃんって思う人もいるだろうが、それはない。何がついているか分からない。とにかく足が触れる場所は汚いのだ。
ハンガーにかけてぶら下げてある服が床に落ちたら、それは洗い直し。アルコール消毒だけでは無理。
他人が下半身に履いているものも触れたらギャアァァ
まず男性のズボン。これは汚物レベルに汚い。なぜなら、排尿時に、小便器で反射したものが降りかかっているだろうから。小便器の周辺を見れば一目瞭然だよ。
女性のスカートも苦手だ。どうやって用を足しているか知らないが、便器に触れている可能性があるだろう。考えるだけでもおぞましい。
ちなみに、私自身、便器に座るのが苦手。だから私は、我が家でも旧式トイレを使い、その後浴室で清潔にする。
ベッドに上がる際はアルコールシャワー
眠るとき以外、ベッドに上がることは基本的にない。外を出歩いた服で寝そべることもありえない。
きちんと風呂に入って全身を清めた後、パジャマをアルコールスプレーでシャワーし、それを着て寝る。
パジャマのズボンが床に擦れるとオワリなので、パジャマを履いたり着たりするのはベッドの上。そこに上がるまでは下着のまま。
ちなみに、昔彼女が我が家に泊まった際も、アルコールの儀式を受けてもらった。嫌々アルコールシャワーを浴びてくれたが、後々ドン引きしたことだろう。
ベッドの布団を落としたらアルコール消毒もしくは買い替え
睡眠中に布団を落としてしまったら、たとえ夜中であってもアルコールをかけまくる。そして可能なら買い換え。床はとにかく汚い。私の部屋であっても。
なるべく布団は落としたくないので、睡眠中は割と寝返りを打たない。緊張して眠っていると思うw 慣れたけど。
靴などを触ったら手を洗うなりアルコールなり
靴は汚い。とにかく床に近くなればなるほど、物は汚くなる。
靴を履き替えるお店やオフィスは本当に苦手。座敷に上がった際は、内心発狂もの。席を選べるならテーブル席一択。
まあ一応、いざというときのためにアルコールティッシュを常備してはいる。
家のドアノブはティッシュでくるんで触る
これは潔癖症あるあるな気がするが、家のドアノブでさえも、ティッシュでくるんだりしないと触れない。
特にドアノブは金属だ。金属って、基本菌とかが残りやすく、汚いったらありゃしないんだよね。
なお、外出先のドアノブは、トイレを除き、まあ大丈夫なこともある。この辺の線引きは曖昧だが、ここが私の厄介なところ。どこに地雷が潜んでいるか分からないのだよ。
可能な限り、足で扉や戸を開ける
ドアノブが触らなければ、引き戸の取っ手等も触れない。だから、足で開けられるなら足で開ける。
外出先では頻度は多くないが、足で開けられそうなら足を使うようにはしている。まあ、人目が気になってなかなかできない(というか手で開けるのを頑張って実行する)ので、自動扉があると本当にありがたい。
家族が触った物でもアルコール消毒
家族が手渡しで何か渡してきても、私はそれを受け取ることはできない。もし受け取ったら、その後すぐに手を洗う。
宅配便を家族が代わりに受け取ったら、包装紙だけまず先に我慢して開け、手を洗い、そして包装紙の外側に触れないよう気をつけながら中身を取り出すという手順。
なお、赤の他人が触った物は大丈夫だったりする。人によるかな。友人のAはダメでもBなら良いってのもある。
当然まわし飲みNG
言うまでない。
焼肉やしゃぶしゃぶが苦手
言うまでもない。
最近コロナで気にする人も増えたが、取り箸とかって本当大事だと思う。
つり革や手すりが苦手
潔癖症あるある。
でもまあ、我が家のに比べたら比較的マシかな。この辺の線引きも曖昧で、自分ですらよく分からない。
自分の部屋が散らかっているのは平気
本当のキレイ好きであれば、部屋の掃除をしないと気が済まないのだろう。なぜなら、キレイにすることが目的だから。
しかし私は違う。キレイとかそんなことよりも、マイルールのようなものに従っているかどうかが肝心だから。
私の部屋は汚いが、まあ、そういうもんだから平気。実際は不潔なんだろうけど、聖域と決めた場所以外は、ハッキリ言ってどうでもいい。もし万一そこを触ったりしたら、手を洗って消毒すれば良いしネ。
・・・ワケ分からんでしょう?私もワケ分からんですw
とにかく!潔癖症だからといって無菌室に棲んでいるとは限らないw
掃除はあまりしなくても平気
実際、私は掃除をあまりしない。はたから見ていると、無駄にアルコールスプレーをしたり無駄に神経質になったりしているだけで、掃除をしないだらしない人にすぎない。
部屋の机にはホコリがついている。でも平気。そこはそういうものだから。
床に紙が散乱していても、どうせ床は汚いものだから、紙が落ちていようがお金が落ちていようが関係ない。というか、掃除をしてもさほど大きなメリットを感じない。
まあでも、汚すぎて生活に不便が生じたときや、たまに気が変わったりしたときには大掃除するけどね。ただその後、大抵ノドがイガイガするw
仕事ではどうしているか?
「そんなに神経質で、仕事はできるのか!?」と思った方もいると思う。
結論から言うと、できている。
しかし快くはない。
別人格ではないが、性格を変えられるところまで変えて、かなり我慢している面がある。
ただ、仕事には仕事用の服やカバンや靴やツールがあるため、完全に汚い人間という自覚を持っている。かなり耐えてはいるが、そこまでくればある程度は踏ん切りがつく。
でも、スマホは1台のみなので、帰宅後はしっかり消毒する。手も洗う。疲れていても、そのままベッドに倒れ込むことなど言語道断。からだ全体をしっかりお清めしなければ、私に平和な夜は訪れない。
というわけだが、もっとひどい人はもっとひどいと思いまっせ。私はまだなんとか仕事ができているが、ひどい人だと家から出られなくなるらしい。
私も、これ以上は悪化させてはなるまいと、線引きをしているつもりだ。ここから悪化させることは簡単だが、それをすると、マジで日常生活が営めなくなってしまう。
強迫性障害は潔癖症以外にもある!?
私の症状は主に潔癖症だが、たぶん、日頃の思考の癖も偏っているから、潔癖症だけではないかも。
実際、強迫性障害には色んな種類があるんだよね。私はそのうちのいくつに該当するかは分からんけど。
過去の日記等読んでいただくと分かるが、けっこう仕事で色々トラブってる。
私自身頑固。そのくせストレスは感じやすい。
強迫的思考になりやすい仕事環境に身を置いているのもあるかもだけど、元々神経質なのかもな。
過去に独学で社労士試験に合格したのも、ヤル気とか熱意とかそんなもんじゃなくて、頑なに受かろうとした単なる頑固者だったにすぎない気がする。
誰にも言われているわけではないのに、受からないとダメ!っていう強迫観念があったと思う。もちろんそれだけが合格したかった理由ではないと思いたいけどね。
今回挙げた例は、全てではない。
実際はもっと細かなルールがあるのかもしれないし、逆にケースによっては許せることもあるかもしれない。
また、人によっても違うだろう。
ま、単純には語れないのはたしかで、自分で自分がよく分からないというのが正直なところ。
今はコロナ禍なので、そこら中にアルコールが置かれているのはありがたい。
だが、ある意味、今の私には甘やかしでもある。
強迫性障害の治療を始めたのだが、こんなにアルコールがあっちゃ、結局治療の邪魔にもなりかねない。
こんなことで悩むだなんて、無駄な脳の使い方してるねぇ。トホホ(^^;)