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LINE束縛!つながらない権利はどこへ?【R2年1月17日】

昨日の記事を読んだ方はお察しのとおりだろう。

案の定、私は今朝、上司から所長室に呼び出され、所長の面談を受けた。

やはり、時間外にLINE(以下ライン)に出なかったことを言われた。

結論から言おう。

私は今後、時間外でも休日でも、ラインを使うことになった。しかも通知機能までオンにさせられてしまった。所長の前でスマホを出させられ、監視のもとで設定させられた。

非常に不本意だ。

私は納得はしていないし、このままで良いとも思っていない。

だがとりあえず、お互い話し合い、一応譲歩し合った結果ではある。

まず、所長の言い分は、

仕事をするなら今の時代ラインは必須。というか、朝も昼も夜もどこかしらの顧客が仕事をしているし、悩みも出てくる。その顧客から来た連絡も、君は気づかないで放置するつもりか?所内メンバーの業務連絡についても、君に訊かないと分からないことだってあるでしょ。時間外や休日にその連絡手段を断つというなら、どんな職場に行こうがやっていけないよ?君はキャリアアップなしの地味な事務作業だけで生きていくのか?当然それ相応の給料しか出せないよ?それでいいって言うなら、そのように配置転換するけど。あ、君を責めてるわけじゃないからね?前向きな話だ。

で、私の言い分は次のとおり。

労働時間内の仕事は当然責任を持って取り組むつもりだし、顧客のことも常に念頭にある。しかし仕事とプライベートのメリハリをつけたい。また、ラインを電車で触っていると、盗み見されて機密情報が漏洩する可能性もある。また私自身、ラインの通知機能には抵抗があり、なるべくならラインから離れていたい(というか業務のことを考えたくないしプライベートに専念したい。家族やペットや友人とのふれあいの時間を大切にしたい。プライベートタイムには、客のことやメンバーのことはどうでもいい。忘れたい)。それで顧客との連絡が取れなくても、私が顧客の立場なら「仕方がないのでは?」と思ってしまう(だってそもそも業務時間外なんだから業務の義務はない。義理もない。もしラインをやれというなら、心への労わりのためにも心労手当を出してくれ!)。
括弧内は言えなかった思い。

・・・さすがに括弧内のことは言えなかったが、言わなくても、もっと理解していただけると俄かに思っていた。

しかし理解してもらえなかった。

「そりゃメリハリは大事だよな」と認めてくれたものの、「でもラインくらいできるよな?」の一点張りだし、「お客さんのためにもライン見ないと、それは責任感のある仕事をしているとは言えないよね?」と、聴く耳を持たない。

「君がお客さんの立場ならどう思う?」とも訊かれたので「そういうスタンスなんだなあと思って、特に悪い気はしないです」と答えておいた。でも「それは君の感想にすぎない。世の中は違う」と一蹴り。

まるで漫才だろこりゃw

いや、いいんだ、別に理解してもらえなくても。だって、彼は今までそれで成功してきた人なんだから。それに、人それぞれの価値観の問題でもあるから。

ただ、ラインでここまで頑なに拘束したがるのは、果たしてどうなのか。。

ところで、フランスでは啖呵を切って法制化された「つながらない権利」。

この前も書いた気がするが、要は、時間外にやりとりをしたらダメよっていうもの。ドイツとかアメリカでも、その権利を守る動きが活発化している。

私もその権利が欲しい。そして日本も早く義務化してほしいよ。できれば罰則付きでね。

もう、、ますますラインが嫌になった。

とりあえず3ヶ月ほどは我慢してみるが、私の信念に背いているのは確かだし、倫理的にどうなの?という罪悪感にもさいなまれて仕方がない。

さらにこの先、試用期間が終わると、もっと悪夢を見ることになる。

私の場合、そのうち定額残業代がつくようになるだろうが、実務上、定額残業代は基本給とセットで支払われるので、残業手当は無いようなもの。

すると理論的には、時間外のライン拘束も可能になる。事業主が「ラインも、あらかじめ俺たちの間で約束しておいた時間外業務だ!」と言い張ってしまえば、歯が立たない。

これは末恐ろしい。。

なお、定額残業代は、はじめから月X時間の残業をするとみなして設定するわけだから、そのX時間を超えない限り、いくら残業させてもさらなる残業代を支払う必要はない。

本来の意図は違う。

定額残業代により予算管理がしやすくなることや、残業をしないほど従業員が得をするがゆえに従業員の士気が高まることなど、そういった効果を期待するもののはずだ。

だが実際、経営者にとっては金棒のようなもの。基本給を減らして定額残業代をつける経営者もいれば、飲み会での付き合いや、ラインや電話の業務も定額残業代を払ってるから文句無いだろ!と言い張るためのツールとしてしまっている経営者もいるだろう。

・・・ちょっと話が飛んだが、なぜ私は怒られなければならなかったのか。

いまだによく分からない。

お客さんを困らせるつもりはないが、時間外だったら仕方がないでしょうよ。勝手に困っていればいい。命に関わる危険なんて、よほどのことがない限り無いんだし!というのが正直なところ。

実際フランスみたいに「つながらない権利」を法制化してしまえば、もっと人間の心に余裕が生まれると思うよ。

私生活までに踏み込んでくるなー!

・・・はい、でもとりあえず3ヶ月は我慢。

何かあっても私は知らないね。

もし私があまりに嫌になって病んだら、それ、安全配慮義務違反にもなりうる。

試験勉強中の方!安全配慮義務については重要だから、条文をよく理解した上で暗記してみてください(^^)