2020年も「地域別最低賃金」改定。なんだコレ・・・。。
2020年も、気付いたらもうすぐ最低賃金改定の時期!
10月になると、日本中の社労士事務所や人事部が国に翻弄されることになる。
私たちが「最低賃金」と呼ぶのは、主に「地域別最低賃金」のこと。
都道府県によってその額は異なる。
2020年は、下記のとおりの地域別最低賃金となる。
左から、
都道府県名 最低賃金時間額[円] 発効年月日
※( )は昨年の値
- 北海道 861 (861) 令和元年10月3日
- 青森 793 (790) 令和2年10月3日
- 岩手 793 (790) 令和2年10月3日
- 宮城 825 (824) 令和2年10月1日
- 秋田 792 (790) 令和2年10月1日
- 山形 793 (790) 令和2年10月3日
- 福島 800 (798) 令和2年10月2日
- 茨城 851 (849) 令和2年10月1日
- 栃木 854 (853) 令和2年10月1日
- 群馬 837 (835) 令和2年10月3日
- 埼玉 928 (926) 令和2年10月1日
- 千葉 925 (923) 令和2年10月1日
- 東京 1,013 (1,013) 令和元年10月1日
- 神奈川 1,012 (1,011) 令和2年10月1日
- 新潟 831 (830) 令和2年10月1日
- 富山 849 (848) 令和2年10月1日
- 石川 833 (832) 令和2年10月7日
- 福井 830 (829) 令和2年10月2日
- 山梨 838 (837) 令和2年10月9日
- 長野 849 (848) 令和2年10月1日
- 岐阜 852 (851) 令和2年10月1日
- 静岡 885 (885) 令和元年10月4日
- 愛知 927 (926) 令和2年10月1日
- 三重 874 (873) 令和2年10月1日
- 滋賀 868 (866) 令和2年10月1日
- 京都 909 (909) 令和元年10月1日
- 大阪 964 (964) 令和元年10月1日
- 兵庫 900 (899) 令和2年10月1日
- 奈良 838 (837) 令和2年10月1日
- 和歌山 831 (830) 令和2年10月1日
- 鳥取 792 (790) 令和2年10月2日
- 島根 792 (790) 令和2年10月1日
- 岡山 834 (833) 令和2年10月3日
- 広島 871 (871) 令和元年10月1日
- 山口 829 (829) 令和元年10月5日
- 徳島 796 (793) 令和2年10月4日
- 香川 820 (818) 令和2年10月1日
- 愛媛 793 (790) 令和2年10月3日
- 高知 792 (790) 令和2年10月3日
- 福岡 842 (841) 令和2年10月1日
- 佐賀 792 (790) 令和2年10月2日
- 長崎 793 (790) 令和2年10月3日
- 熊本 793 (790) 令和2年10月1日
- 大分 792 (790) 令和2年10月1日
- 宮崎 793 (790) 令和2年10月3日
- 鹿児島 793 (790) 令和2年10月3日
- 沖縄 792 (790) 令和2年10月3日
全国加重平均額 902 (901)
参照したサイト: 厚生労働省 地域別最低賃金の全国一覧
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以上、ご覧になってお気づきの方もいるだろう。
おいおい、なんだコレ!!
……と言いたくなったのは、私だけではないはずだ。
そう、昨年度との差が、わずか数円という・・・。
「数円でも上がったならいいじゃないか!」という声が聞こえてきそうだが、そういう問題ではない。
このわずか数円のせいで、給与計算が大変になってしまうことだってあるのだ。もちろん十円単位で変わってもそれは同じだが、たった数円であっても労力を消費するんだからタチが悪い(しかも数円ってあまり嬉しくないw)。
給与計算ソフトの設定し直しや、全従業員の給与額の再チェックが必要になるケースがあるし、時給制社員の時給額にも注意を払わなければならない。パッと変更できるのならまだしも、企業によっては、稟議書を作成してトップの決済をもらったりするといった手間が生じたりもする。
「数円だからラクチン!」ってことは決してない。1円たりともミスってはならないのだ。
今回の最低賃金の改定は、9月の社会保険料の定時決定に似たような面倒くささを覚える。ダブルパンチで大変だ。口で「改定します」と言うのは簡単だが、実務上はそのちょっとのことが大きなこと。
その改定が終わったかと思えば、今度は年末調整や決算に向けたタスクがあるぞ。
ドンマイ。。。!!